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凍結組織検体の1細胞核解析による卵巣明細胞がんの治療抵抗性細胞ネットワークの解明

研究課題

研究課題/領域番号 20K22826
研究種目

研究活動スタート支援

配分区分基金
審査区分 0901:腫瘍学およびその関連分野
研究機関国立研究開発法人国立がん研究センター

研究代表者

森 裕太郎  国立研究開発法人国立がん研究センター, 研究所, 特任研究員 (80883313)

研究期間 (年度) 2020-09-11 – 2022-03-31
研究課題ステータス 完了 (2021年度)
配分額 *注記
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
キーワード卵巣明細胞腺癌 / シングルセル解析 / 空間的トランスクリプトーム / 治療抵抗性 / 空間的トランスクリプト-ム / 抗癌剤耐性 / シングル核解析
研究開始時の研究の概要

卵巣明細胞腺がんは従来の化学療法に抵抗性であり、卵巣がんの中で予後不良の組織型の一つとみなされているが、その治療抵抗性の基盤となる組織多様性については明らかにされていない。申請者は凍結腫瘍検体の細胞核由来のRNAを用いた1細胞レベルの細胞核遺伝子発現解析法(single nucleus RNA-seq、snRNA-seq)を確立した。この凍結検体を用いたsnRNA-seqによって、卵巣明細胞線がんの治療奏功症例と抵抗症例の双方の解析を行い、両者を比較する。それにより治療抵抗性症例において特異的に存在する細胞群および遺伝子群を特定し、治療抵抗性の本態を明らかにする事で新規治療法につなげる。

研究成果の概要

がん組織はがん細胞と様々な非がん細胞により構成される複雑な組織であるが、がん細胞と癌関連線維芽細胞等の非がん細胞が形成する共生空間は、治療抵抗性と密接な関係があると考えられる。
本研究では難治性の卵巣明細胞腺がんの治療抵抗性共生空間の本態を明らかにするため、予後情報が判明した症例の凍結組織を対象として、シングル核RNAシークエンス解析と空間的トランスクリプトームの統合解析を行った。統合解析により、治療抵抗性癌細胞群は癌細胞と癌関連線維芽細胞が混在する領域に存在することが明らかとなった。

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究では難治性の卵巣明細胞腺癌組織のシングル核解析と空間的トランスクリプトーム解析を通じて、治療抵抗性癌細胞と癌関連線維芽細胞の共生・相互作用が治療抵抗性を担っている事を見出した。この共生・相互作用を阻害する事で卵巣明細胞腺癌の治療抵抗性を解除できる可能性があり、今後の新規治療法の開発につながると考える。

報告書

(3件)
  • 2021 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2020 実施状況報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて 2022 2020

すべて 学会発表 (2件)

  • [学会発表] シングルセル解析と空間的トランスクリプトーム解析の統合による卵巣明細胞腺癌の治療抵抗性ニッチの解明2022

    • 著者名/発表者名
      森裕太郎
    • 学会等名
      第111回日本病理学会総会
    • 関連する報告書
      2021 実績報告書
  • [学会発表] Identification of cellular networks that sustain chemoresistance of ovarian clear cell cancers through single nucleus analysis of frozen surgical specimens.2020

    • 著者名/発表者名
      森裕太郎
    • 学会等名
      第79回日本癌学会学術総会
    • 関連する報告書
      2020 実施状況報告書

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公開日: 2020-09-29   更新日: 2023-01-30  

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