研究課題/領域番号 |
20K22847
|
研究種目 |
研究活動スタート支援
|
配分区分 | 基金 |
審査区分 |
0901:腫瘍学およびその関連分野
|
研究機関 | 神戸大学 |
研究代表者 |
竹森 俊幸 神戸大学, 医学部附属病院, 医員 (20884456)
|
研究期間 (年度) |
2020-09-11 – 2022-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
|
配分額 *注記 |
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
|
キーワード | Dormant cell / Ewing肉腫 / Tet on system / dormant cell / Tet onシステム |
研究開始時の研究の概要 |
がんの再発・転移のメカニズムはいまだ不明な点が多いが、近年腫瘍休眠(tumor cell dormancy)の関与が注目されている。骨軟部肉腫の再発・転移にもtumor cell dormancyの関与が示唆されているが、dormant cellが同定・分離された報告はない。我々は、Ewing肉腫細胞株からTet onシステムを用いることで、効率的に極めて少ない細胞集団であるdormant cellを同定・分離でき、非常に希少な腫瘍であるEwing肉腫においても研究遂行が可能となり、dormant cellの機能解明を行うことで、がんの再発・転移メカニズムの解明にもつながる可能性がある。
|
研究成果の概要 |
がんの再発・転移のメカニズムはいまだ不明な点が多い。近年、がんの再発・転移には非常に少数の細胞集団であるdormant cellの関与が示唆されているが、Ewing肉腫におけるdormant cellの報告はない。我々は、既存のEwing肉腫細胞株からTet on systemを用いて同定・分離した細胞は細胞増殖能が低く、抗がん剤抵抗性を有するdormant cellの特徴を有することを証明した。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
がんの治療成績は向上しているものの、再発・転移はいまだ制御困難であり、再発・転移のメカニズムはいまだ不明な点が多い。様々ながん種でdormant cellの関与が示唆されているが、希少かつ治療困難であるEwing肉腫におけるdormant cellの報告はない。dormant cellは少数の細胞集団でありかつ、骨軟部腫瘍そのものが希少であることから、dormant cellが既存の細胞株から新たなTet on systemを用いて同定・分離可能となったことで、量的制約を解消でき、このdormant cellの特性を探索することで再発・転移のメカニズムの解明につながることが期待できる。
|