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脂肪組織における多機能性分子Myoferlinの病態生理機能及び個体老化への関与

研究課題

研究課題/領域番号 20K22873
研究種目

研究活動スタート支援

配分区分基金
審査区分 0902:内科学一般およびその関連分野
研究機関大阪大学

研究代表者

野里 陽一  大阪大学, 医学系研究科, 助教 (50880390)

研究期間 (年度) 2020-09-11 – 2022-03-31
研究課題ステータス 完了 (2021年度)
配分額 *注記
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
キーワードインスリン抵抗性 / 肥満 / 慢性炎症 / Myoferlin / マクロファージ / 脂肪細胞 / リソソーム / インスリンシグナル / 脂肪分化 / 脂肪老化
研究開始時の研究の概要

Myoferlin (MYOF)の脂肪組織やMφでの機能、および既報告での脂肪特異的insulin/IGF-1欠損マウスとMYOF KOマウスでの代謝機能の類似性、MYOFが関与するIGF-1受容体のリサイクリングやWntシグナル増強、EGFRを介したp16/Rb経路の活性化などの機能から、MYOFが脂肪組織での機能を基盤として個体老化や寿命に関わる可能性が示唆されている。
本研究では、多機能因子であるMYOFが特に老化に関わる様々な病態機能の共通基盤に関与し、新規の加齢性疾患に対する治療標的分子となりうることを明らかにする。

研究成果の概要

糖尿病や脂質異常症などの生活習慣病に起因する肥満の病態には、慢性炎症とインスリン抵抗性が基盤にある。本研究では、細胞膜や細胞内小胞の融合、レセプター蛋白のエンドサイトーシスと再利用に関与するとの報告のあるMyoferlinが、マクロファージにおいてはリソソームの開口放出を介した炎症を惹起することで、一方、脂肪細胞においては脂肪細胞分化や肥大を介した糖代謝障害を惹起させることで、脂肪組織の慢性炎症・老化を促進させる可能性があることを明らかにした。

研究成果の学術的意義や社会的意義

これまでMyoferlinは、筋細胞や各種癌細胞を中心として、細胞膜融合や細胞内小胞輸送、膜受容体のリサイクリング等に関連する病態生理機能が明らかにされていた。一方、生活習慣病の病態への関与の報告はなかった。本研究では、Myoferlinが代謝性疾患及びそれに付随する個体老化へも関与することを明らかにした。このようにMyoferlinの様々な加齢性疾患の病態の基盤に関わる多様な機能を有し、更に個体老化や寿命にも関与する可能性があることを示せたことに学術的意義がある。

報告書

(3件)
  • 2021 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2020 実施状況報告書

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公開日: 2020-09-29   更新日: 2023-01-30  

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