研究課題/領域番号 |
20K22875
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
0902:内科学一般およびその関連分野
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研究機関 | 島根大学 |
研究代表者 |
江川 雅博 島根大学, 学術研究院医学・看護学系, 助教 (90799115)
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研究期間 (年度) |
2020-09-11 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 急性腎障害 / 慢性腎臓病 / 高血圧 / 高血圧自然発症ラット / 酸化ストレス |
研究開始時の研究の概要 |
急性腎障害(AKI)は急激に腎機能が悪化する重篤な病態であり、幸いに回復した場合でもしばしば慢性腎臓病(CKD)へ進行することが知られている。AKIからCKDへの進行の予防は将来的な末期腎不全を防ぐ上でも重要だが、「AKI to CKD」の仕組みは不明で有効な予防・治療手段がない。本研究では、「AKI to CKD」のリスク因子とされる高血圧および活性酸素種の過剰産生による酸化ストレスに着目し、これらの制御により「AKI to CKD」の予防が可能であるかを高血圧モデルラットを用いて検証する。
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研究成果の概要 |
急性腎障害(AKI)は慢性腎臓病(CKD)の発症に関わるリスク因子の一つと考えられているが、その病態生理学的な基盤は不明である。本研究では、高血圧自然発症ラット(SHR)を用いて「AKI to CKD」の背景にあるメカニズムを調査することを目的とした。しかし、少なくとも本研究における虚血再灌流(I/R)モデルでの評価では、CKDへの進行を示す明らかな所見は確認できておらず、「AKI to CKD」に関わる分子メカニズムの解明には至っていない。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
高血圧は国内患者数が4000万人を超える国民病であり、かつAKIからCKDへの移行に関わる危険因子の一つと考えられている。有病率の高さに加え、高血圧それ自体が腎障害(腎硬化症)のリスク因子であることを考慮すると、AKI-CKDの病態連関における高血圧の病態生理学的役割を検証することは臨床的にも意義が高いと考えられる。
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