研究課題/領域番号 |
20K22900
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
0902:内科学一般およびその関連分野
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
中西 由光 大阪大学, 医学系研究科, 特任助教 (70882645)
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研究期間 (年度) |
2020-09-11 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | セマフォリン / 造血 / 脂質代謝 / 交感神経 / 肥満 / 代謝 / 神経-免疫-代謝連関 |
研究開始時の研究の概要 |
申請者はこれまでに神経ガイダンス因子であるセマフォリン分子群が免疫代謝を制御することを明らかにしている。さらに、セマフォリン分子群が骨髄内における神経-免疫-代謝連関に寄与することを示唆するデータを得ている。本研究においては、骨髄、脂肪組織をはじめとする各組織における神経-免疫-代謝連関へのセマフォリン分子群の寄与を検討することで、「臓器レベル、生体レベルでの神経-免疫-代謝連関」という独自の概念を確立すると同時に、神経-免疫-代謝連関の破綻により生じる疾患の診断及び治療の確立に繋がる成果を目指す。
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研究成果の概要 |
神経ガイダンス因子であるSemaphorin 6D (Sema6D)が交感神経分布の制御を介して全身の代謝・造血応答を共役させることを明らかにした。高脂肪食負荷Sema6D欠損マウスでは著明な肥満抵抗性およびミエロイド造血の亢進を認め、神経細胞におけるSema6D欠損がこれらの表現型の原因であることがわかった。さらに、Sema6D欠損マウスでは交感神経分布の亢進を認め、β3アドレナリン受容体を欠損させることで上記表現型は解消された。以上は神経ー免疫ー代謝連関の分子メカニズムを明らかにするのみならず、代謝・免疫疾患の病態解明に寄与する重要な知見である。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
交感神経は全身の臓器に分布し、代謝、免疫応答などを制御する。しかし、その分布制御機構や分布異常に伴う代謝・免疫応答の変容に関しては明らかになっていないのが現状である。今回の研究成果は交感神経分布を制御する分子を同定するだけでなく、Sema6Dによる交感神経分布制御の代謝学・免疫学的意義を明らかにするものである。
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