研究課題/領域番号 |
20K22902
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
0902:内科学一般およびその関連分野
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
池田 宗一郎 九州大学, 医学研究院, 共同研究員 (00885410)
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研究期間 (年度) |
2020-09-11 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 心不全 / 小胞体 / ミトコンドリア / 心筋リモデリング / 小胞体ストレス / 小胞体関連分解 |
研究開始時の研究の概要 |
重症心不全は未だ予後不良であり新たな治療戦略が求められているが、細胞内小器官(オルガネラ)をターゲットとした治療戦略は皆無である。近年小胞体とミトコンドリアの相互作用が細胞機能維持に重要であることが明らかとなっている。また小胞体関連分解(ER-associated degradation: ERAD)は小胞体の不良タンパクのみならず分泌タンパクや細胞質タンパクを制御することが明らかとなっている。本研究は不全心筋においてERADの構成タンパクであるHERPUD1がミトコンドリア機能を制御することで細胞機能維持を担っている可能性を検証するものである。
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研究成果の概要 |
心筋梗塞後の不全心筋においてHERPUD1が増加し、心筋細胞に対する過酸化水素刺激でもHERPUD1が増加した。HEPPUD1のノックアウトでは心筋梗塞後の心機能低下が増悪した。アデノウイルスを用いたHERPUD1の過剰発現ではミトコンドリア機能低下を抑制し、細胞死を軽減させることが明らかとなった。HERPUD1は心筋梗塞後の不全心筋においてミトコンドリア機能低下および心筋細胞死を軽減することで、心筋保護的に機能する可能性が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は心筋細胞における小胞体およびミトコンドリア制御機構を明らかにすることで、心不全の新たな病態機序を明らかにし、加えて新たな新規治療法の開発に発展する可能性がある。
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