研究課題/領域番号 |
20K22906
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
0902:内科学一般およびその関連分野
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研究機関 | 札幌医科大学 |
研究代表者 |
神田 真聡 札幌医科大学, 医学部, 講師 (40796348)
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研究期間 (年度) |
2020-09-11 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | マイクロプロテイン / マクロファージ / マイクロペプチド |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では我々が独自に発見しMKMP78と命名したマイクロペプチド(小さなタンパク質)の分子機能を明らかにすることを目的としている。特に、MKMP78がマクロファージにおいてどのような機能を担っているのかに注目する。まず、MKMP78がどのようなマクロファージでより発現するかを検討する。さらに細胞内分布と共役分子の同定から、MKMP78の分子機能を推定し、細胞表現型への影響について調べる。 MKMP78の関与の裏付けを確認するために、強制発現(全長RNA、ORFのみ)、ノックアウトを行いマイクロペプチドの機能を解析する。
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研究成果の概要 |
本研究は、我々が独自に発見したヒト腎臓に特徴的に発現する小さなタンパク質の一つであるMKMP78が、免疫担当細胞の一つであるマクロファージでどのような働きを行っているかを調査することを目的としたものである。マクロファージにはいくつかの種類が知られており、各サブセットごとのMKMP78の発現を確認したところ、MKMP78は細胞種ごとに発現量が異なることがわかり、タンパクの存在量も細胞種ごとに異なることが分かった。MKMP78の分子機能を推定するためにMKMP78と結合するタンパク質のスクリーニングを行ったところ、RNA結合タンパク質などと結合することが予測された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
我々が独自に発見したMKMP78はヒト腎臓に特徴的に発現することが知られていたが、本研究により、それがマクロファージにも発現することおよび、マクロファージにおいてRNA結合タンパクと相互作用している可能性が示唆された。霊長類以降でしか見られないMKMP78の発現は霊長類特有の細胞機能や疾患との関連がある可能性が示唆され、今後のさらなる機能解析および疾患との関連の解析は、新たな病態理解や新規治療法の開発につながっていくことが予想される。
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