研究課題/領域番号 |
20K22908
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
0902:内科学一般およびその関連分野
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研究機関 | 横浜市立大学 |
研究代表者 |
小豆島 健護 横浜市立大学, 医学部, 助教 (00760381)
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研究期間 (年度) |
2020-09-11 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 高血圧 / 皮膚組織 / レニン・アンジオテンシン系 / ナトリウム / ATRAP / レニン-アンジオテンシン系 / 皮膚 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では,「皮膚組織レニン‐アンジオテンシン系(RAS)が血圧・体液・電解質バランスの調節に寄与し,高血圧症の発症・進展に関わっている」との仮説を検証するため,1型アンジオテンシンII受容体(AT1受容体)情報伝達系の内在性抑制因子であるATRAP(AT1 receptor-associated protein)に着目し,病態モデル動物,皮膚組織特異的ATRAP発現制御動物,ヒト皮膚組織を用いて,高血圧症における皮膚組織RASの病態生理学的意義の解明を目指す.
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研究成果の概要 |
高血圧は心血管病の最大の危険因子であるが,その病態生理は十分に解明されていない.本研究では,AT1受容体シグナルの抑制因子であるATRAPに着目し,高血圧における皮膚組織レニン・アンジオテンシン系(RAS)の病態生理解明を目的とした.C57BL/6マウスと比較してRAS感受性が亢進している129/Svマウスでは,アンジオテンシンⅡ負荷による血圧上昇がC57BL/6よりも増悪し,皮膚ナトリウム量は増加傾向にあった.一方で,高食塩負荷による血圧上昇は129/Svマウスで増悪したものの,皮膚ナトリウム量増加は認めなかった.また,ケラチノサイト特異的ATRAP欠損マウスの作製に成功し解析を進めている.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
高血圧は心血管病の最大の危険因子であるにもかかわらず,その病態生理は十分に解明されていない.本研究により,皮膚組織が高血圧発症の新たなプレイヤーとして機能している可能性,またそのメカニズムとして皮膚組織レニン・アンジオテンシン系が関与している可能性が示された.今後,皮膚組織RASを標的にした高血圧の新規治療法の開発にもつながる可能性を有しており,その学術的・社会的意義は大きい.
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