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自閉スペクトラム症の中核症状に対する腸内細菌叢の影響とその分子メカニズムの解明

研究課題

研究課題/領域番号 20K22913
研究種目

研究活動スタート支援

配分区分基金
審査区分 0902:内科学一般およびその関連分野
研究機関東海大学

研究代表者

飯島 陽子  東海大学, 医学部, 奨励研究員 (50451860)

研究期間 (年度) 2020-09-11 – 2022-03-31
研究課題ステータス 完了 (2021年度)
配分額 *注記
2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
キーワード自閉スペクトラム症 / 環境的要因 / 腸内細菌叢
研究開始時の研究の概要

疫学的研究により、母胎へのウイルスや細菌の感染、薬剤曝露などの要因が子供の自閉スペクトラム症発症に関連していることが報告されているが、この様な母胎への刺激は胎児の発達に大きく影響し、その腸内細菌叢にも異常をきたすことがわかってきた。また、動物モデルを用いて腸内細菌叢の異常と自閉スペクトラム症との関連が明らかになりつつある。本研究では、腸内細菌叢の変化が精神活動に及ぼす影響を発生学的観点から検討し、自閉スペクトラム症の普遍的メカニズムの解明を目指す。

研究成果の概要

腸内細菌叢の変化が自閉スペクトラム症(ASD)の症状に影響するという報告から、近年ASDの環境的要因として注目されている。本研究では、腸内細菌の有無による違いを調べるモデルとして無菌(GF)マウスを導入したがGFマウスでASD様の異常行動や形態学的表現型は観察されなかった。そこで、GFマウスの胎生期の母体にASDの環境的要因を曝露したモデルマウスを作製し、通常環境(SPF)の同ASDモデルマウスとの比較検討を行った。この結果、ウイルス感染を模倣した刺激を与えたGFマウスにおいてASD様行動がより強く観察されたことから、ASD様行動に腸内細菌叢の有無が影響することが示唆された。

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究で作製したGFマウスを用いたASDモデルマウス(GF-ASD)において、これまでに確立されたASDモデルマウスで報告されてきた異常と共通した変化が見出されれば、その変化はASD患者内で共通して起こる可能性がより高いものであると考えられる。その変化に着目して研究を進めることで将来ASDの普遍的メカニズムの解明に繋がっていく可能性がある。また、このGF-ASDモデルマウスは、SPFベースのモデルよりも更にASDの行動が顕著な新たなモデルと成り得る。これまでに確立されてきたASDモデル動物と共に発症機構の解明や治療薬の開発に役立つことが期待される。

報告書

(3件)
  • 2021 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2020 実施状況報告書

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公開日: 2020-09-29   更新日: 2023-01-30  

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