研究課題/領域番号 |
20K22941
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
0904:生体情報内科学およびその関連分野
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研究機関 | 東海大学 |
研究代表者 |
原田 介斗 東海大学, 医学部, 助教 (70880441)
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研究期間 (年度) |
2020-09-11 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 造血幹細胞 / 骨髄微小環境 / 造血幹細胞移植 / 骨髄内脂肪細胞 / PAI-1 |
研究開始時の研究の概要 |
肥満患者では造血再生障害がみられ、造血幹細胞移植においてより多くのドナー細胞を要する。造血再生を負に制御する骨髄内脂肪細胞(bone marrow adipocyte, BMA)が豊富に存在することから同細胞の関与が示唆されるが、肥満患者においてBMAがどのようなメカニズムで造血再生を抑制しているのかは不明である。本研究では、線溶系を阻害するアディポカインであるplasminogen activator inhibitor-1(PAI-1)に着目し、肥満患者の造血再生障害メカニズムの解明を目指す。
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研究成果の概要 |
本研究は、線溶系を阻害するアディポカインであるPAI-1に着目し、骨髄内脂肪細胞(BMA)がPAI-1を介して造血再生を負に制御していることの証明を試みた。 まず、BMAがPAI-1を産生することを、免疫染色、FACS、qPCRで証明し、BMAが豊富な骨髄において造血再生が遅延し、またPAI-1を阻害剤すると改善することを示した。次に、肥満マウスでBMAが豊富に存在し、肥満個体の骨髄中では豊富なPAI-1が線溶系を抑制し、stem cell factorが低下することで造血が抑制されることを確認し、PAI-1阻害剤投与により肥満個体でも効率の良い造血再生が達成できることを実証した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究により、PAI-1は骨髄内脂肪細胞が豊富な微小環境において造血再生を障害する因子であり、骨髄内脂肪細胞が豊富な個体に対して造血幹細胞移植後にPAI-1活性を阻害することは造血再生を促進する新しい治療戦略となりうると考えられた。この結果は、ドナーが見つからない肥満患者への移植適応拡大や、細胞数が少ない臍帯血の有効利用などにつながることが期待できた。
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