研究課題/領域番号 |
20K22974
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
0906:生体機能および感覚に関する外科学およびその関連分野
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研究機関 | 金沢大学 |
研究代表者 |
村井 惇朗 金沢大学, 附属病院, 医員 (40882501)
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研究期間 (年度) |
2020-09-11 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 脂肪由来幹細胞 / 末梢神経 / 神経再生 / 自家神経移植 / 末梢神経再生 |
研究開始時の研究の概要 |
ラットの鼠径部から採取した脂肪組織から脂肪由来幹細胞シートを作製する。ラットの左坐骨神経を展開し、15mm長で坐骨神経を切離、反転して縫合し自家神経移植を行う。縫合した自家神経に脂肪由来幹細胞シート(以下ADSCシート)を付加した群と付加しない群の2群を作製し、移植後8週、12週に運動機能評価、神経再生機能評価を行う。 次に脂肪由来幹細胞シートによる神経再生の作用機序を検討するために、染色を行ったADSCシートをを付加し、移植した脂肪由来幹細胞の移植神経内の移行を経時的に評価する。 また、移植神経や、第4,5腰椎の後根神経節における神経再生因子の変化を経時的に評価する。
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研究成果の概要 |
ラットの坐骨神経15mm欠損に対して自家神経移植術を行い、自家神経移植部位に脂肪由来幹細胞にアスコルビン酸を添加することで作製した脂肪由来幹細胞シートを投与した。その結果、対照群と比較して移植後12週における神経再生効果が得られていた。また、脂肪由来幹細胞はシート化することで懸濁液と比較して神経周囲に大量に細胞を担持することができた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
外傷や腫瘍の切除によって生じる末梢神経の欠損に対するgold standardは自家神経移植であるが、その成績は十分ではない。今回、神経縫合部位に脂肪由来幹細胞シートを投与することで自家神経移植術の成績が向上することが確認できた。本研究の結果を臨床応用することができれば、現在の自家神経移植術の成績を向上させる可能性があり、自家神経移植術後の四肢の機能回復を向上させる可能性がある。
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