研究課題/領域番号 |
20K22976
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
0906:生体機能および感覚に関する外科学およびその関連分野
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
河野 仁 京都大学, 医学研究科, 助教 (10880015)
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研究期間 (年度) |
2020-09-11 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 前立腺肥大症 / Connexin 43 / 慢性炎症 / ギャップ結合 / コネキシン43 / ノビレチン |
研究開始時の研究の概要 |
前立腺肥大症は高齢男性において高頻度にみられ、進行に伴う下部尿路症状が患者のQOLを大きく損なう事は広く知られている。近年、前立腺肥大の発症や進行に慢性炎症が関与する報告が多数されているが、詳細な発症機序は依然不明なままである。本研究では、前立腺炎や前立腺肥大の発症機序におけるCx43の役割を探求すべく、ヒト前立腺上皮由来細胞におけるCx43遺伝子操作を用いた実験や自己免疫性慢性前立腺炎モデルマウスにおけるCx43遺伝子ノックアウトならびに天然物を用いた治療シーズに関する実験を行う。本研究が成功すれば、前立腺肥大症の新たな病態メカニズムの解明や治療ターゲットの提案に繋がることが期待される。
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研究成果の概要 |
ギャップ結合・ヘミチャネル構成タンパクとして知られているConnexin 43(Cx43)が、前立腺炎症・前立腺肥大症との関連について検討した。ヒト前立腺上皮細胞由来であるRWPE-1と前立腺間質由来であるWPMY-1において、Cx43の上流にあると思われるBmal1をノックダウンすると細胞増殖の低下を認めた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
前立腺の炎症は前立腺肥大症の進行に関与する重要な因子と考えられているが、炎症をターゲットとした既存薬による治療効果は限定的とされており、新たな着想の病態解明研究ならびにその成果に基づいた新規治療薬シーズの創製が必要である。本研究により、炎症が前立腺肥大症を引き起こすメカニズムへCx43が関与し、新たな治療ターゲットとなりうる可能性が示唆された。
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