研究課題/領域番号 |
20K22984
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
0906:生体機能および感覚に関する外科学およびその関連分野
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研究機関 | 北里大学 |
研究代表者 |
中脇 充章 北里大学, 医学部, 助教 (00623175)
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研究期間 (年度) |
2020-09-11 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 神経成長因子 / 椎間板性腰痛 / TGF-β / マクロファージ / 椎間板 |
研究開始時の研究の概要 |
マウス椎間板傷害モデル、KOマウスおよび臨床検体を駆使してマクロファージおよびマクロファージ産生サイトカインを介したNGF制御機構の解明と椎間板性腰痛メカニズムを明らかにする。TNF-alpha KOマウスおよびTGF-β阻害剤を用いて椎間板におけるNGFの制御を検討する。マクロファージ除去剤、ケモカイン受容体KOマウスを用いてマクロファージによるNGF制御機構を検討する。手術時に採取したヒト椎間板組織を用いたトランスレーショナルスタディを展開し、TNF-alpha, TGF-beta, M1, M2 marker, NGF発現と腰痛の関連性を検討する。
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研究成果の概要 |
椎間板組織内における神経成長因子(NGF)の発現制御機構を検討した。傷害椎間板組織からマクロファージを分離し、TNF-α、TGF-β, NGFの発現を検討した結果、TNF-αはマクロファージ分画、TGF-βは椎間板細胞分画で高発現を認めた。TNF-a ノックアウトマウスを用いて椎間板傷害モデルを作製し、NGFの発現を検討したが、野生型とKOマウスでNGFの発現に有意な差は認められなかった。一方、椎間板傷害モデルにTGF-β阻害剤(SB431542)を投与したところ、NGFの発現は有意に減少した。このことから、椎間板組織内ではTGF-βがNGFを制御している可能性が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
腰痛の生涯罹患率は85%と報告され、超高齢者社会を迎えた我が国における腰痛患者は 2,800万人にものぼる。腰痛による経済損失は年間7,000億円と推定されている。本研究で異化はNGFおよびNGF制御因子を標的とした腰痛治療の開発に役立つものと考えられる。
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