研究課題/領域番号 |
20K22993
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
0906:生体機能および感覚に関する外科学およびその関連分野
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
森川 翔平 筑波大学, 医学医療系, 講師 (10883978)
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研究期間 (年度) |
2020-09-11 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 眼内照明機器 / 眼内照明機器開発 / 眼科手術 / 非侵襲眼内照明 |
研究開始時の研究の概要 |
眼科手術において観察系はもっとも重要であり、様々な照明機器が試されている。眼球は黄斑に光が収束する構造で、眼外から広範な光を取り入れるには大きな困難がある。これまで眼外からの眼内照明を備えた手術顕微鏡による観察系はほとんど存在していない。近年3Dヘッドアップサージェリーなどのコンピューターアシストによる拡張現実認識が実用化し始めており、それらを併用することで眼外からの眼内照明で眼内観察の可能性が拓けてきた。本研究により眼外からの非侵襲眼内照明を開発する。
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研究成果の概要 |
失明に至る網膜剥離などの治療方法として硝子体手術や強膜内陥術がある.しかし眼内を照らすためには従来の手技は侵襲的で煩雑であった.本研究において,眼外からの非侵襲眼内照明機器のプロトタイプを開発した.光ファイバー,極小ミラーを用いて,光源からの光を角膜上から眼内へ到達することに成功した.模擬眼と豚眼において実際に眼底撮影をすることができた.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究で眼科手術における眼外からの眼内照明機器のプロトタイプを開発した.模擬眼と豚眼において眼底撮影に成功しているが,まだヒトでの安全性の確認などはできていない.しかしながら,安全性を担保し,医療機器として製造されれば,網膜剥離の術式選択に幅が生まれ,より理にかなった術式選択をもたらし,網膜剥離からの失明を防げる.さらに網膜剥離だけでなく,黄斑円孔や網膜前膜,糖尿病網膜症といった疾患への手術にも応用できる.
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