研究課題/領域番号 |
20K22995
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
0906:生体機能および感覚に関する外科学およびその関連分野
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研究機関 | 帝京大学 (2022) 東京大学 (2020-2021) |
研究代表者 |
吉原 晋太郎 帝京大学, 医学部, 助教 (60876712)
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研究期間 (年度) |
2020-09-11 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | アレルギー性鼻炎 / 加齢 / 炎症性メディエーター |
研究開始時の研究の概要 |
アレルギー性鼻炎は鼻粘膜におけるⅠ型アレルギー疾患であり、抗原特異的IgE、免疫担当細胞、サイトカイン、脂質メディエーターがその病態を形成する。近年高齢者においてもアレルギー性鼻炎の有病率増加がみられるが、鼻粘膜局所での免疫応答や病態生理の変化に加齢が及ぼす影響についての知見は少なく、未解明な点が残されている。本研究では、加齢マウスおよび各種の遺伝子改変マウスを用いて、鼻粘膜の炎症細胞浸潤様式やサイトカインプロファイル、脂質プロファイル、抗体産生能を網羅的に解析し、アレルギー性鼻炎の病態に加齢が及ぼす影響を組織学的・分子生物学的観点から解明する。
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研究成果の概要 |
本研究の目的は、Ⅰ型アレルギー疾患であるアレルギー性鼻炎は鼻粘膜の病態を形成する、抗原特異的IgE、免疫担当細胞、サイトカイン、脂質メディエーターについて解析することである。I型アレルギーは加齢により重症度が下がるというデータがあり、高齢者ではアレルギー性鼻炎が軽減すると一般的には考えられているが、近年では実臨床においてアレルギー性鼻炎の有病率が増加している。しかしながら、加齢に伴う鼻粘膜局所での免疫応答や病態生理の変化がアレルギー性鼻炎の病態形成に及ぼす影響についての知見は少なく、これらの未解明な点について検討した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
高齢者は従来アレルギー性鼻炎の有病率は低く、これは幼少時の生育環境に起因すると考えられてきたが、一方中年層の鼻炎有病者が高齢化し、高齢者のアレルギー性鼻炎有病率も増加傾向にある。I型アレルギーは加齢により重症度が下がるといわれているが、アレルギー性鼻炎の加齢による変化を包括的にとらえた取り組みは乏しい。アレルギー性鼻炎の分子病態における加齢の影響結果をもとに炎症メディエーターを人為的に制御する新たな治療法の開発の可能性を探るという点で研究の社会実装にも貢献できる可能性がある。
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