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遷延性術後痛における、CGRP-RAMP1系の病態生理学的意義の解明と応用展開

研究課題

研究課題/領域番号 20K22999
研究種目

研究活動スタート支援

配分区分基金
審査区分 0906:生体機能および感覚に関する外科学およびその関連分野
研究機関信州大学

研究代表者

松井 周平  信州大学, 医学部附属病院, 助教(診療) (10770977)

研究期間 (年度) 2020-09-11 – 2022-03-31
研究課題ステータス 完了 (2021年度)
配分額 *注記
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
キーワード遷延性術後痛 / 痛覚プライミング / 炎症 / カラギーナン / 足底切開 / 痛覚過敏 / カルシトニン遺伝子関連ペプチド / 炎症性浮腫 / 機械性痛覚過敏 / 術後痛 / マクロファージ / CGRP / RAMP1 / 創傷治癒
研究開始時の研究の概要

深刻な手術合併症である遷延性術後痛の詳細な発症メカニズムは未解明である。近年、炎症に伴い疼痛感受性が病的に亢進した病変にさらに手術侵襲を加えると遷延性術後痛が発症する現象(痛覚プライミング)が報告された。
一方、一次感覚神経の自由神経終末から放出される神経ペプチドであるカルシトニン遺伝子関連ペプチド(CGRP)は、組織障害部位に放出されると抗炎症作用を示すため、痛覚プライミングを抑制し遷延性術後痛を改善する可能性がある。
本研究では、CGRPおよびCGRPの受容体活性調節タンパク(RAMP1)のノックアウトマウスを用い、CGRP-RAMP1システムの遷延性術後痛における病態生理学的意義を解明する。

研究成果の概要

本研究により、遷延性術後痛は術前に存在した炎症に影響されることが明らかになった。また、CGRPの欠損は遷延性術後痛を悪化させることが明らかになった。CGRPの欠損は遷延性術後痛の母地となる炎症状態に影響を与えている可能性がある。CGRPの欠損が痛覚プライミングに与える影響については、マクロファージやアストロサイトなどを介した末梢性機序や中枢性機序が予測されるが、今回の研究内では明らかにすることができなかった。

研究成果の学術的意義や社会的意義

遷延性術後痛は母地となる炎症がその発生に重要な役割を果たしている可能性がある。抗炎症作用のあるカルシトニン遺伝子関連ペプチドは遷延性術後痛に影響を与える可能性がある。CGRPをターゲットにした遷延性術後痛治療戦略に寄与しうる。

報告書

(3件)
  • 2021 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2020 実施状況報告書

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公開日: 2020-09-29   更新日: 2023-01-30  

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