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胎盤組織由来間葉系幹細胞を用いた放射線皮膚潰瘍予防への試み

研究課題

研究課題/領域番号 20K23006
研究種目

研究活動スタート支援

配分区分基金
審査区分 0906:生体機能および感覚に関する外科学およびその関連分野
研究機関国立研究開発法人量子科学技術研究開発機構 (2022)
長崎大学 (2020-2021)

研究代表者

西條 広人  国立研究開発法人量子科学技術研究開発機構, 放射線医学研究所 被ばく医療部, 医長 (40882460)

研究期間 (年度) 2020-09-11 – 2023-03-31
研究課題ステータス 完了 (2022年度)
配分額 *注記
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
キーワード放射線皮膚障害 / 間葉系幹細胞 / 放射線潰瘍 / 放射線皮膚潰瘍 / 形成外科
研究開始時の研究の概要

放射線皮膚潰瘍は、悪性腫瘍に対する放射線治療やX線透視下にカテーテル治療などを行うIVRの副作用として生じる。照射を受けた皮膚は萎縮・硬化し、照射から数年あるいは数十年が経過してから潰瘍化することがあるが、潰瘍はしばしば深く、骨髄炎や悪性腫瘍を生じることもある。重度の放射線皮膚潰瘍に対する治療は、潰瘍部だけでなく周囲組織を広範に切除し、非照射部位から血行の良い組織を移植する大掛かりな手術が必要となり大変難しい。本研究の目的は、胎盤組織由来間葉系幹細胞の慢性放射線皮膚潰瘍に対する治癒促進および予防効果を検証することである。

研究成果の概要

本研究ではヒト胎盤組織由来間葉系幹細胞の放射線皮膚障害緩和効果を検証するために、放射線照射後のラット背側に皮膚全層欠損創を作成し、擬似的な放射線皮膚障害モデルとしヒト胎盤組織由来間葉系幹細胞の局所投与を行った。その結果、投与群では創面積の縮小傾向がみられたものの、非投与群と投与群で照射から15日目の創面積縮小率に明らかな有意差はなかった。しかし投与群では非投与群に比して良好な肉芽組織が形成されており、ヒト胎盤組織由来間葉系幹細胞の局所投与は治癒後の創部瘢痕の質の改善につながる可能性がある。

研究成果の学術的意義や社会的意義

高線量の放射線照射を受けた皮膚は萎縮・硬化し、照射から数年あるいは数十年が経過してから潰瘍化することがあるが、潰瘍はしばしば深く、骨髄炎や悪性腫瘍を生じることもある。重度の放射線皮膚潰瘍に対する治療は、潰瘍部だけでなく周囲組織を広範に切除し、非照射部位から血行の良い組織を移植する大掛かりな手術が必要となり大変難しい。本研究によりヒト胎盤組織由来間葉系幹細胞の投与が創部の肉芽組織の良好な形成を促進する可能性が示唆され、新たな放射線皮膚障害の治療戦略の開発につながることが期待される。

報告書

(4件)
  • 2022 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2021 実施状況報告書
  • 2020 実施状況報告書

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公開日: 2020-09-29   更新日: 2024-01-30  

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