研究課題/領域番号 |
20K23011
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
0906:生体機能および感覚に関する外科学およびその関連分野
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研究機関 | 愛知医科大学 |
研究代表者 |
原 尚子 愛知医科大学, 公私立大学の部局等, 客員研究員 (50624243)
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研究期間 (年度) |
2020-09-11 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | リンパ浮腫 / リンパ管エコー / podoplanin染色 / LYVE-1染色 / 集合リンパ管 / LYVE-1 / podoplanin / リンパ管 / 病態 / 治療法開発 / 病理学的解析 |
研究開始時の研究の概要 |
リンパ浮腫は、主に癌治療におけるリンパ管郭清、放射線治療などによりリンパ管機能不全となることで発症する。圧迫療法や用手的リンパドレナージなどの複合的治療で改善が困難な場合は外科的治療が行われる。我々はリンパ管静脈吻合術(LVA)、脂肪吸引などを行い治療効果を認めているが、未だにリンパ浮腫を完治させる方法はない。リンパ浮腫の治療法開発にはその病態解明が不可欠である。本研究では、手術中に採取したリンパ浮腫患肢における集合リンパ管や周囲組織を病理学的、生理学的に解析する。これによりリンパ浮腫に対する診断法、外科治療法を確立し、さらには内科的治療開発の可能性を検討する。
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研究成果の概要 |
現在、国内に約20万人のリンパ浮腫患者がいる。リンパ浮腫については解明されていないことが多く、治療法開発、予防法開発のためには病態解明が必須である。われわれはJR東京総合病院リンパ外科・再建外科においてLVA術中に下肢または陰部から集合リンパ管を採取し、愛知医科大学解剖学教室においてLYVE-1染色、podoplanin染色などを行い、リンパ浮腫の重症度、部位によるリンパ管所見の違いについて検討を行った。あわせて、JR東京総合病院リンパ外科・再建外科で行っている特殊検査であるリンパ管エコー検査や精密なICGリンパ管蛍光造影法の効果について検討を行った。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
リンパ浮腫の患肢における集合リンパ管は、形態学的に正常リンパ管と異なる所見を呈することがわかった。患肢の部位、罹患期間、患者の年齢などに伴い、リンパ管の形状は異なる可能性があり、今後、リンパ浮腫患肢におけるリンパ管の変化を解明することで、リンパ浮腫の治療をより適切に選択できるようになる可能性がある。
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