研究課題/領域番号 |
20K23016
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
0907:口腔科学およびその関連分野
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研究機関 | 東京医科歯科大学 (2022) 筑波大学 (2020-2021) |
研究代表者 |
石丸 美穂 東京医科歯科大学, 統合教育機構, 特任助教 (30882980)
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研究期間 (年度) |
2020-09-11 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 歯科疫学 / ヘルスサービスリサーチ / 医科歯科連携 / 歯科受診 / 入院患者 / 病院 / 病床機能報告 / 病院歯科 / 歯科医師の勤務実態 / 疫学 |
研究開始時の研究の概要 |
歯科医師は急性期・慢性期の入院患者に対して歯科治療、口腔機能の維持、経口摂取促進などの様々な役割を担っている。しかし、本邦においては歯科治療にアクセスできない入院患者が多くいると考えられており、その実態については不明である。 本研究の目的は入院患者の歯科治療の実態を評価し、歯科治療を受ける必要があるのに受けることができていない患者数・治療内容等について明らかにすることである。本研究により、今まで着目されていなかった入院中の患者への歯科治療の実態を明らかにし、歯科治療アクセスの向上について政策的な提言を行う。
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研究成果の概要 |
歯科医師勤務病院の病院特性と、医科歯科連携加算算定病院の病院特性を記述し地域格差を明らかにした。本研究では平成29年の病床機能報告を用いた。結果として、DPC群高いほど歯科医師勤務病院の割合、医科歯科連携加算算定病院の割合が高くなり、病院の設置主体では大学では高く、医療法人では低かった。また、歯科医師勤務病院と比較して、非歯科医師勤務病院では医科歯科連携加算の算定割合は非常に低かった。ジニ係数は歯科医師勤務病院、周術期口腔機能管理算定病院、栄養サポートチーム歯科医師連携加算算定病院の順に0.36、0.52、0.66であり、医科歯科連携加算算定病院の割合は地域格差が非常に大きいことがわかった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究から、医科歯科連携加算を算定されるかは病院の特性や二次医療圏で大きく異なることがわかり、是正するためのシステム作りや医科歯科連携加算の啓発などが必要であると考えられた。また、入院中の患者医科歯科連携加算の算定状況が歯科の口腔指標の一つとなる可能性を示唆した。本研究結果を英語論文にまとめて執筆し、査読付き国際誌に受理され、現在公開されている。
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