研究課題/領域番号 |
20K23023
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
0907:口腔科学およびその関連分野
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研究機関 | 新潟大学 |
研究代表者 |
水越 優 新潟大学, 医歯学総合病院, 医員 (20882731)
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研究期間 (年度) |
2020-09-11 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 歯根膜 / 増殖活性 / 幹細胞 / 矯正的歯の移動 / 細胞増殖活性 / 歯根膜組織幹細胞 |
研究開始時の研究の概要 |
歯を歯槽骨に固定する歯根膜には豊富な幹細胞が存在するとされているが,矯正的な歯の移動時におけるその挙動は依然として不明である.一方,生涯成長を続けるマウス切歯の幹細胞は,その分化過程において増殖活性を大きく変化させることが知られている.そこで発生学的な起源が同一である歯根膜組織の幹細胞動態を,細胞増殖活性の解析により明らかにする方法を着想した.本研究では,矯正的歯の移動中における歯根膜細胞の増殖活性を解析することで,組織幹細胞を起点とした歯根膜細胞の分化動態を明らかにし,歯根膜組織の再構築に寄与する細胞動態を理解する.
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研究成果の概要 |
矯正力の負荷によりマウス臼歯歯根膜組織中の増殖期細胞は一時的に増加し,増殖活性の変化は組織全域に認められた.またRGBowを用いた細胞追跡実験において,増殖活性を示す細胞クラスターの形成も組織全域に認められた.さらに増殖期細胞は種々の分化マーカーを発現し,多様な細胞群から構成されていた. 本研究により,機械的刺激の負荷されたマウス臼歯歯根膜の細胞供給は特定の細胞が担うのではなく,多様な細胞が担っていることが示された.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究が示した歯根膜細胞の力学的刺激に対する特性は,歯科臨床における組織恒常性の理解と,革新的な治療法の開発における基礎的知見として極めて意義の高いものである.
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