研究課題/領域番号 |
20K23029
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
0907:口腔科学およびその関連分野
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研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
竹村 翼 広島大学, 病院(歯), 歯科診療医 (10882037)
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研究期間 (年度) |
2020-09-11 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 抗炎症物質 / 歯周炎 / 歯槽骨吸収 / 炎症性サイトカイン / 不飽和脂肪酸 / 抗炎症効果 / 歯周病原細菌 / ω3脂肪酸 / 炎症抑制効果 / ω3脂肪酸 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、代謝産物RevE1を薬剤として使用するのではなく、ω3脂肪酸経口摂取で抗炎症効果をきたすメカニズムを検討する点、そして生体内の代謝だけではなく腸内細菌叢の細菌が担っているω3脂肪酸の分解による抗炎症作用が、口腔内常在菌でも起こっているのではないかという点に着目した研究を行っていく。研究成果から、歯周炎の予防、治療に対する新たなアプローチの開発に繋がることが期待できる。
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研究成果の概要 |
本研究課題の目的は、近年、抗炎症物質として注目を浴びているω3脂肪酸経口摂取時の歯周組織に対する抗炎症作用メカニズムを解明することである。事前に歯周病原細菌P. gingnivalis(Pg)を腹腔内投与することで抗体を作製させ、Pgを口腔内局所投与(1億CFU/3日毎、6週間)すると共に、ω3脂肪酸含有マウス食を与え、血清中と歯肉中のサイトカイン量の測定、歯槽骨吸収を評価した。これまでの歯周炎モデルより強い骨吸収が認められたが、コントロールのω6脂肪酸投与群と比較して、ω3脂肪酸経口投与群は炎症性サイトカイン量、骨吸収の抑制が認められた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究成果から、ω3脂肪酸が歯周組織において抗炎症効果を発揮し、歯周炎進行抑制に寄与することが明らかとなった。そのメカニズムとしては、ω3脂肪酸が口腔内局所で直接分解されて、その分解産物(レゾルビンRevE1、プロテクチン)が抗炎症作用を発揮すると考えられる。これ以外にも、口腔内常在菌が分解する可能性も考えられる。これらの知見から、ω3脂肪酸を多く含む食品の摂取が歯周炎抑制に効果を発揮し、歯周炎が影響する糖尿病、慢性腎症、肝臓疾患のような全身疾患の抑制に働く可能性があり、社会的意義の高い研究成果であると考えられる。
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