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埋入時注水冷却で歯科インプラント体の早期脱落を予防する

研究課題

研究課題/領域番号 20K23031
研究種目

研究活動スタート支援

配分区分基金
審査区分 0907:口腔科学およびその関連分野
研究機関九州大学

研究代表者

神野 洋平  九州大学, 大学病院, 助教 (40507779)

研究期間 (年度) 2020-09-11 – 2023-03-31
研究課題ステータス 完了 (2022年度)
配分額 *注記
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
キーワード歯科インプラント / 埋入手術 / オッセオインテグレーション / インプラント周囲骨 / 温度変化 / 高トルク埋入 / インプラント埋入手術 / 術中冷却 / 埋入トルク / 歯科インプラント体埋入手術 / 埋入時注水 / アンダーサイズドリリング
研究開始時の研究の概要

インプラント補綴治療において即時・早期負荷を選択することが増えており、埋入時の初期固定獲得が治療成功のための必須条件とされている。アンダーサイズドリリングは初期固定獲得のための一般的な術式である。しかし過度のアンダーサイズドリリングによる高トルク埋入は早期失敗の一因とされておりその術式は諸刃の剣である。埋入窩形成時には骨の火傷防止のために注水冷却を行うが、埋入時には一般的ではない。
高トルク埋入時の周囲骨内の形態変化は、埋入時の周囲骨内温度上昇により惹起されており注水により軽減する事が出来るという仮説の元、埋入時の注水冷却が骨内の形態変化を軽減し骨治癒に影響を及ぼすかどうかを明らかにする。

研究成果の概要

歯科インプラント治療において、早期のインプラント体脱落が散見されている。この問題に関する研究は不足しており、より慎重な埋入術式の確立が求められている。初期固定獲得のために選択されるアンダーサイズドリリング後のインプラント体埋入による骨内変化に関する研究をこれまで続けてきた。骨内変化を惹起する理由の一つを埋入時の発熱と考えている。埋入時の注水により発熱をどの程度抑えることができるかを確認するために動物実験を行った。インプラント体表面が湿った状況で埋入することにより骨内(インプラント体表面から1mm、骨表面から2mm深さ)温度の実測値が2℃程度低下した。高トルク埋入時の注水の有効性が示唆された。

研究成果の学術的意義や社会的意義

インプラント埋入手術における骨内の温度上昇に関してはこれまで多くの報告があるがそのほとんどはドリリング時の温度上昇に関するものである。我々は埋入時の温度上昇に関する動物実験と有限要素法解析を行ってきた。周囲骨の壊死を惹起するレベルの温度上昇が起こることが明らかになりその対策の必要性も同様に明らかになった。埋入時の注水により温度上昇を抑制できることが示されたため、今後は埋入時の注水の有効性を広く臨床現場に周知していく必要がある。

報告書

(4件)
  • 2022 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2021 実施状況報告書
  • 2020 実施状況報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて 2022

すべて 学会発表 (3件) (うち国際学会 1件、 招待講演 2件)

  • [学会発表] バイオエンジニアリングで得られた知見を歯科用インプラント臨床現場で生かす2022

    • 著者名/発表者名
      神野洋平
    • 学会等名
      日本機会学会 第34回バイオエンジニアリング講演会
    • 関連する報告書
      2022 実績報告書
    • 招待講演
  • [学会発表] インプラント周囲硬組織を理解し評価するために 臨床論文から見えてくるもの、基礎研究からわかること2022

    • 著者名/発表者名
      神野洋平
    • 学会等名
      第52回公益社団法人日本口腔インプラント学会学術大会
    • 関連する報告書
      2022 実績報告書
    • 招待講演
  • [学会発表] Key Factors for Early Stage Osseointegration -Bone Tissue Response Around Dental Implant-2022

    • 著者名/発表者名
      神野洋平
    • 学会等名
      50th Golden Jubilee Conference of Indian Prosthodontic Socie
    • 関連する報告書
      2022 実績報告書
    • 国際学会

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公開日: 2020-09-29   更新日: 2024-01-30  

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