研究課題/領域番号 |
20K23035
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
0907:口腔科学およびその関連分野
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研究機関 | 鹿児島大学 |
研究代表者 |
山本 祐士 鹿児島大学, 医歯学域歯学系, 助教 (50878270)
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研究期間 (年度) |
2020-09-11 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 小児歯科学 / 摂食嚥下機能 / 口腔機能 / 呼吸機能 / 流体解析 / 非接触型3Dカメラ / 鼻腔通気 / 小児 |
研究開始時の研究の概要 |
口は摂食嚥下(食べる、飲み込む)以外にも呼吸する機能も兼ねており、上気道通気障害(鼻のとおりが悪い状態)のある小児には、摂食嚥下と呼吸の両方に大きな負担がかかり、嚥下機能への影響が予想されるが、これらの関連性は十分に分かっていない。そこで、本研究では上気道通気障害と摂食嚥下の関係について明らかにし、鼻閉、アデノイド、口蓋扁桃肥大が原因で摂食嚥下に機能障害が疑われる小児に対し、その改善のために原因部位の特定と必要な対応をできるようにすることを目的にしている。
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研究成果の概要 |
本研究は、上気道通期障害(鼻や喉が詰まり呼吸がしにくくなる状態)が摂食嚥下機能(食べたり飲みこんだりする機能)に及ぼす影響を明らかにすることを目的とする。それに先駆け、口腔機能を数値化し客観評価する方法を確立する。口腔機能を評価する方法としてうがいが挙げられる。今回、バイタルセンシング機能を搭載したカメラを使用し、顔を認識させうがい時の口唇動作を測定するシステムを構築した。被験者として成人と小児を対象として、口唇動作の対称性やうがい周期を統計学的に検討した。得られたデータを取りまとめ英語論文を作成し、現在、国際雑誌に投稿中である。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究でうがい時の口唇動作を解析し口腔機能の定量化を図ることで、将来的には本来、研究課題として掲げた上気道通期障害と摂食嚥下機能の関連性の解明が期待できる。さらに、口腔機能発達不全を認める小児への介入方法を確立し、臨床応用に向けた戦略を策定することができるなどの創造性も高く、小児の顎顔面領域の健全な形態的・機能的発育の促進に寄与することができる研究である。
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