研究課題/領域番号 |
20K23063
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
0907:口腔科学およびその関連分野
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研究機関 | 日本大学 (2022) 獨協医科大学 (2020-2021) |
研究代表者 |
坐間 学 日本大学, 歯学部, 助教 (00884561)
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研究期間 (年度) |
2020-09-11 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 神経障害性疼痛 / 光学計測 / 大脳皮質 / 体部位局在性 / Neuropathic pain / Insular cortex / Optical imaging / Somatosensory / Neuroscience / voltage-sensitive dye |
研究開始時の研究の概要 |
顎顔面領域の体性感覚は,三叉神経によって中枢神経系に伝達され,生体に不可欠な機能に重要な役割を果たしている。外科治療において三叉神経が損傷し,難治性疼痛である神経障害性疼痛を引き起こされる。その発現は中枢神経系における神経回路の変化が原因となると推察される。しかし,顎顔面領域の感覚認知機能を最終的に司る大脳皮質の体性感覚情報処理機構には不明な点が多く残されている。 本研究は光学計測法を用い, ラット顎顔面及び口腔周囲粘膜の大脳皮質体性感覚野及び痛みに関連する島皮質における精密な体部位局在性を明らかにする。さらに下歯槽神経炎症モデルを作製し,その体部位局在性がどのように変化するのか明らかにする。
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研究成果の概要 |
侵害刺激である電気刺激をヒゲ, 眉,下唇,舌尖,舌背へ与え,初期応答は一次体性感覚野(S1)において背尾側から吻腹側にかけて,眉,ヒゲ,下唇,舌背そして舌尖と位置していた。 体性感覚刺激として空気刺激を角膜,眉,耳介,ヒゲ部,下唇,舌背,鼻尖そして鼻腔粘膜へ与え,角膜,眉,耳介,ヒゲ部での初期応答は,S1に認められ,腹側の二次体性感覚野に向かって広がった。下唇,舌,歯ではS1及び二次体性感覚野及び島皮質口腔領域(S2/IOR)のそれぞれに初期応答部位を認めた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本実験で得られた結果は,ラットにおいて顎顔面領域における体性感覚および侵害受容による大脳皮質における体部位局在性を明らかにした。今後,神経障害性疼痛モデルラットを作成し,顎顔面領域における神経損傷によって生じる大脳皮質の可塑的変化のメカニズムを明らかにし,神経障害性疼痛の病態生理やメカニズムを理解する上で重要な情報を提供することになる。そして,顎顔面領域に惹起される疼痛異常の神経機構に対するより効果的な治療システムの構築に繋がることが期待できる。
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