研究課題/領域番号 |
20K23072
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
0907:口腔科学およびその関連分野
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研究機関 | 東京医科歯科大学 |
研究代表者 |
安達 奈穂子 東京医科歯科大学, 大学院医歯学総合研究科, 助教 (00823650)
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研究期間 (年度) |
2020-09-11 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 口腔の健康 / う蝕 / 歯周病 / メタボリックシンドローム / 労働生産性 / プレゼンティーイズム / アブセンティーズム / アブセンティーイズム |
研究開始時の研究の概要 |
本研究の目的は、口腔の健康状態とメタボリックシンドローム発症の因果関係を明確にすることと、口腔の健康状態と労働生産性低下の関連を検証することである。第1の研究は、口腔状態とメタボリックシンドロームの発症(腹部肥満、高血圧、脂質異常、糖代謝異常)との因果関係を縦断研究にて検証し、その予測モデルを構築する。第2の研究は、口腔状態と労働生産性の関連を検証し、労働生産性の損失の程度を示す。 口腔保健を通じたメタボリックシンドローム予防への活用を目指し労働生産性との関連を示すことで、学際的に口腔の健康の重要性を提示し、人々のWell-beingの向上に寄与したい。
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研究成果の概要 |
本研究の目的は、①口腔の健康状態とメタボリックシンドローム発症の因果関係を明確にすることと、②口腔の健康状態と労働生産性低下の関連を検証することである。 ①口腔状態とメタボリックシンドロームの発症(腹部肥満、高血圧、脂質異常、糖代謝異常)との因果関係を縦断研究にて検証したところ、動脈硬化の指標と歯科疾患との関連が示唆された。 ②口腔状態と労働生産性の関連を検証したところ、「歯の不具合による遅刻・早退・欠勤」の有無と口腔関連QOLが低いこと、「歯の不具合により仕事に集中できなかったこと」の有無とむし歯の本数、口腔関連QOLとの関連が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
近年口腔の健康状態と全身疾患との関連が注目されている。特にメタボリックシンドロームは心疾患、脳血管疾患等のリスクが高まることから、その予防は公衆衛生上重要である。また、メタボリックシンドロームは働き盛りの世代で発症することが多い。働き盛り世代の口腔の健康状態と労働生産性低下の関連を検証することで、その世代の口腔健康管理を増進する施策のエビデンスとなり得る。本研究は、口腔の健康が全身の健康状態や労働生産性と関連することが示唆されたことより、口腔疾患の予防およびWell-beingの向上を推進する施策の根拠に資すると考えられる。
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