研究課題/領域番号 |
20K23088
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
0907:口腔科学およびその関連分野
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研究機関 | 国際医療福祉大学 (2021-2022) 横浜市立大学 (2020) |
研究代表者 |
杉山 聡美 国際医療福祉大学, 国際医療福祉大学三田病院, 医員 (90880211)
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研究期間 (年度) |
2020-09-11 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | センチネルリンパ節 / 口腔癌 / 造影超音波 / ソナゾイド / 頸部リンパ節転移 / 超音波検査 / 造影剤 |
研究開始時の研究の概要 |
口腔癌ではリンパ節転移の有無が予後因子となり,その制御は極めて重要である.頸部リンパ節転移の診断は通常,造影CTで行われるが,ヨードアレルギー,喘息や腎機能障害のある患者には造影剤が投与できず,正確な頸部リンパ節転移の診断が行えないといった問題がある.ゆえに,口腔癌では早期かつ低侵襲に正確な頸部リンパ節転移の診断を行う必要があり,これまで行われていない画期的な診断法が求められる.本研究で,口腔癌における造影超音波検査を用いた転移リンパ節診断の有用性を示すことにより,口腔癌患者の予後の改善に大きく寄与できると考える.
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研究成果の概要 |
超音波造影剤を用いたリンパ節転移診断やセンチネルリンパ節の同定は,すでに乳がんで実践されてきた.造影超音波検査は,一般的な超音波検査機器で診断が可能となるため,本研究により造影超音波検査を用いて頸部リンパ節の転移診断やセンチネルリンパ節診断が可能となれば,多くの施設,地域でヨード造影剤を使用しない診断法として普及すると考えた.本研究では,造影超音波を用いた口腔癌頸部リンパ節転移の革新的早期診断法を開発することを目指した.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
頸部リンパ節転移を伴わない早期口腔癌患者のセンチネルリンパ節同定法として,われわれはCT lymphographyによるセンチネルリンパ節の術前マッピング法や,リンパ節を術中に同定するためのインドシアニングリーン蛍光法によるリンパ節生検術を確立させた.しかしヨードアレルギー患者,喘息や腎機能障害のある患者への適用はできない.そこで造影超音波を用いた口腔癌頸部リンパ節転移診断法が有用であれば,口腔癌患者全体の予後を改善できるだけでなく,これまで造影CTが撮影できず十分な転移診断ができなかった患者へも,正確な頸部リンパ節転移の診断により予後不良であった患者の生存率は大きく向上し得ると考えられた.
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