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デクスメデトミジンの歯科における安全使用拡大に向けての研究

研究課題

研究課題/領域番号 20K23096
研究種目

研究活動スタート支援

配分区分基金
審査区分 0907:口腔科学およびその関連分野
研究機関日本歯科大学

研究代表者

橋爪 那奈  日本歯科大学, 生命歯学部, 助教 (40824066)

研究期間 (年度) 2020-09-11 – 2023-03-31
研究課題ステータス 完了 (2022年度)
配分額 *注記
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
キーワードDexmedetomidine / RSA / α2アドレナリン受容体 / イミダゾリン1受容体
研究開始時の研究の概要

DEXは、呼吸抑制が弱いことが利点である。一方α2アドレナリン受容体とともにイミダゾリン1受容体(I1受容体)にも親和性を有するとされ、DEXによるI1受容体の刺激が血圧低下・徐脈の成因となる可能性も示されている。しかしI1受容体の活性化が呼吸循環機能に及ぼす影響の詳しいメカニズムは不明である。
申請者は、前研究においてDEXによるI1受容体の活性化が心拍数を抑制すること、さらに肺呼吸の駆動力を鎮静前と同様に保つことを見出した。そこでDEXが呼吸と循環に与える作用の機序を解明することを目的として、本研究はin vivo実験を基盤にI1受容体の作用メカニズムを探求することとする。

研究成果の概要

本研究では、過去に新生仔ラットで調べたdexmedetomidine(DEX)(α2-アドレナリン受容体/イミダゾリン1受容体作動薬)の呼吸循環効果を成熟ラットで検討した。その結果、DEX (50 μg/kg) 投与後、新生仔ラットと同様の換気量低下の他、動脈カテーテル測定でPaCO2と血圧の上昇が確認された。一方、新生仔ラットでみられたイミダゾリン1受容体を介する呼吸駆動力の刺激効果は得られなかった。以上より、DEXの呼吸循環効果は成熟過程で変化することが示唆され、加えて、成熟によりrespiratory sinus arrhythmiaは大きくなることが見出された。

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究によって、Dexmedetomidineの特にImidazoline1受容体を介した呼吸循環への効果は成長により変化することが示唆された。これらの結果は、現在使用拡大が広がっているDEXのより安全で有用な使用に有益な情報をもたらすと確信している。加えて、ラットでもrespiratory sinus arrhythmia(RSA)の測定が可能であり、新生仔と比べて成熟ラットで明らかに数値が大きくなることが示された。RSAは呼吸と循環の協調性を表す1つの指標となるので、ラットがその動物モデルとなり得ることを示すことができた意義は大きい。

報告書

(4件)
  • 2022 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2021 実施状況報告書
  • 2020 実施状況報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて 2022

すべて 学会発表 (1件) (うち国際学会 1件)

  • [学会発表] Respiratory sinus arrhythmia of spontaneously breathing un-anesthetized newborn and adult rats2022

    • 著者名/発表者名
      Hashizume Sato Nana, Kitajima Yoichiro, Ide Ryoji, Saiki Chikako
    • 学会等名
      The 15th Oxford Conference on Modelling and Control of Breathing
    • 関連する報告書
      2022 実績報告書
    • 国際学会

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公開日: 2020-09-29   更新日: 2024-01-30  

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