研究課題/領域番号 |
20K23097
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
0907:口腔科学およびその関連分野
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
綿引 麻美 東北大学, 歯学研究科, 学術研究員 (20886444)
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研究期間 (年度) |
2020-09-11 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
中途終了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 顎堤吸収 / 炎症 / 破骨細胞 / Lipin2 |
研究開始時の研究の概要 |
歯牙喪失後の顎堤吸収に伴う重度骨吸収は歯科治療を困難にする要因の一つである。顎堤吸収については、原因が未だ解明されていないことから、その発症メカニズムの解明は重要な研究課題である。免疫系の異常が骨代謝へ及ぼす影響が明らかとなりつつあることから、本研究では、炎症惹起の中核を担うインフラマソーム活性化の負の制御分子であるLipin2の機能に焦点を当て、顎堤吸収を抑制する新しい技術を開発することを目的とした。本解析によりLipin2の炎症抑制機能が明らかとなれば、Lipin2下流シグナルの薬理学的な操作が可能となることから、顎堤吸収抑制を対象とした新規治療法の開発につながることが期待される。
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研究実績の概要 |
歯牙喪失後の顎堤吸収に伴う重度骨吸収は歯科補綴治療を困難にする要因の一つである。顎堤吸収については数多くの研究が行われているが、原因が未だ解明されていないことから、その発症メカニズムの解明は重要な研究課題の一つである。免疫系の異常が骨代謝へ及ぼす影響が明らかとなりつつあることから、本研究では、炎症惹起の負の制御分子であるLipin2の機能に焦点を当て、顎堤吸収を抑制する新しい技術を開発することを目的とした。本解析によりLipin2の炎症抑制機能が明らかとなれば、Lipin2下流シグナルの薬理学的な操作が可能となることから、顎堤吸収抑制を対象とした新規治療法の開発につながることが期待される。 令和2年度は、ゲノム編集技術によりLipin2をコードするLpin2遺伝子のノックアウトRAWマクロファージ株を作製したのち、DNAマイクロアレイや定量PCR、ウエスタンブロット解析を用いてLpin2ノックアウトに伴う発現変動遺伝子と、Lipin2により調節を受ける細胞内シグナル伝達経路の同定を行った。その結果、Lipin2が、NFκBおよびNFATc1シグナル伝達経路と相互作用することを認めた。さらに、Lpin2ノックアウト細胞株で破骨細胞形成実験を行ったところ、RANKLを介した破骨細胞様多核細胞 (MNC) の形成がLpin2ノックアウトにより促進された。本研究成果により、Lipin2がNFκBおよびNFATc1シグナル伝達の調節を介して炎症誘発性および破骨細胞シグナル伝達を調節するモデルを提示することができた。
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