研究課題/領域番号 |
20K23128
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
0908:社会医学、看護学およびその関連分野
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
臼井 由利子 東京大学, 大学院医学系研究科(医学部), 助教 (60821246)
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研究期間 (年度) |
2020-09-11 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | Fear of childbirth / Birth Experience / Scale / Pregnancy / 出産恐怖感 / 出産体験 / 出産への思い質問票 / 尺度 / 短縮版 / 妊娠 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、妊娠中の出産恐怖感、産後の出産体験を測定する尺度である出産への思い質問票(日本語版Wijma Delivery Expectancy/Experience Questionnaire: JW-DEQ)の短縮版を作成し、その有用性を検討する。妊娠各期の出産恐怖感が出産体験、妊娠出産アウトカムや産後の心理状態にどのような影響を与えているかを明らかにする。また、妊娠各期の出産恐怖感に影響を及ぼす個人的要因と心理社会的要因を明らかにすることで、具体的な介入方法を検討するための知見を得る。
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研究成果の概要 |
出産への思い質問票(日本語版Wijma Delivery Expectancy/Experience Questionnaire: JW-DEQ)の短縮版を作成し、妊娠各期、出産歴が異なっても使用できる尺度の検討を目的として、Webによる3時点縦断観察調査を実施した。回答が得られた721人を対象に、項目反応理論 (Item Response Theory) を用い分析をおこなった。各項目の情報量を算出し、短縮版の項目を選定した。短縮版で測定した出産恐怖感の関連要因についても解析を実施し、今後成果として公表していく。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
周産期ケアを評価する上でポジティブな出産体験が重要な指標となっており、妊娠中の出産恐怖感が強く影響を及ぼすことが明らかとなっている。出産恐怖感の測定には、the Wijma Delivery Expectancy/Experience Questionnaire (W-DEQ)が研究で広く使用されているが、項目数の多さから、臨床での活用や大規模研究での使用の難しさが指摘されている。本研究では、短縮版尺度を作成し、関連要因を明らかにすることを目的とした。短縮版によって、対象者の負担を軽減できるとともに、今後多くの対象と時点で使用でき、妊娠中の出産恐怖感へのケア構築につながることが期待される。
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