研究課題/領域番号 |
20K23133
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
0908:社会医学、看護学およびその関連分野
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
中部 貴央 東京大学, 医学部附属病院, 特任助教 (90883645)
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研究期間 (年度) |
2020-09-11 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | Quality of Life / 介護 / 高齢者 / 介護職員 / 家族介護者 / 組織文化 / 介護負担 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、介護サービス利用者、家族介護者・介護職員の生活の質(QOL)を把握し、三者のQOLの相互関係、ならびに介護現場の組織文化との関連を探索することを目的とする。多施設横断の質問紙調査により、QOLや介護負担感、組織文化等を多面的に測定し、その関連性について多変量解析等を用いて検証する。本研究を通じて介護現場における全ステークホルダーの視点を踏まえた質評価の基盤の構築を目指す。
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研究成果の概要 |
本研究では、多施設横断の無記名自記式質問紙調査の結果に基づいて、介護に関わるステークホルダーである介護サービス利用者・家族介護者・介護職員、三者の生活の質(QOL)について、その相互の関係性と組織文化との関連について検討した。利用者と家族介護者、利用者と職員のQOL間に関連が認められた。また、家族介護者の介護負担感の軽減、QOLの維持・向上が、家族介護者自身の精神的健康状態に寄与しうる。介護の質担保に重要と考えられる、介護職員の職務満足度および精神的健康状態の向上には、組織文化のうち、研鑽の機会の確保や職員との事業所の将来像の共有がより重要であることが明らかになった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
超高齢社会の進展によって介護需要が高まっている。介護サービス利用者のQOLは重要な介護の質指標であり、介護の質に介護の担い手たる家族介護者・介護職員のQOLとの関係性について統合的に検討した。利用者と家族介護者、職員の三者の立場から介護に関わるステークホルダーのQOLについて検討した本研究の成果は、萌芽期にある介護の質を探求する制度・政策への基盤となりうることが期待される。
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