研究課題/領域番号 |
20K23136
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
0908:社会医学、看護学およびその関連分野
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研究機関 | 公立小松大学 |
研究代表者 |
片山 美穂 公立小松大学, 保健医療学部, 講師 (90880724)
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研究期間 (年度) |
2020-09-11 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 育児行動 / ボンディング障害 / 抑うつ状態 / 虐待的育児防止 / 母親 / グラウンデッド・セオリー・アプローチ / 虐待的育児 / グラウンデット・セオリー・アプローチ |
研究開始時の研究の概要 |
児童虐待防止は依然として重要な課題となっている。これまで虐待的育児の要因は産後うつや育児不安であると考えられており、申請者も抑うつ状態にある母親に直接面接し、母親の心理的背景を描いた育児プロセスについて研究してきた。しかし近年、ボンディング障害という新たな概念が注目され、虐待的育児に関連している可能性が報告され始めてきた。 そこで本研究では、ボンディング障害と虐待的育児の因果関係の解明を目指し、ボンディング障害をもつ母親に直接面接し、育児中の思いとその後に続く育児行動を縦断的に分析する。
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研究成果の概要 |
ボンディング障害とは子供をかわいいと思えなかったり攻撃したくなる衝動が起こる状態を指す。そのボンディング障害と虐待的育児の関係を母親の体験から解明した。その結果、以下のことが明らかになった。①ボンディング障害は母親の置かれた状況と条件によりその程度が変化する、②ボンディング障害は母親の置かれた状況と条件により虐待的育児を引き起こす、③母親はボンディング障害を自覚している場合が多い、④ボンディング障害があっても母親には様々なストレングスがある、である。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ボンディング障害が虐待的育児を引き起こす状況と条件がわかった。母親は自身のボンディング障害を自覚し、自分の育児を変えたいと願っていた。そして、それら母親は様々な力(ストレングス)を持っていた。母親に対し問題点の解決からではなく、元々持っているストレングスからアプローチすることにより、新たな虐待的育児防止の支援方法が創出できる可能性が出てきた。
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