研究課題/領域番号 |
20K23145
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
0908:社会医学、看護学およびその関連分野
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研究機関 | 藤田医科大学 |
研究代表者 |
大林 陽太 藤田医科大学, 医学部, 研究員 (00871120)
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研究期間 (年度) |
2020-09-11 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 表情 / 表情分析 / 感情 / 意識障害 / 遷延性意識障害 / 最小意識状態 / 認知症 |
研究開始時の研究の概要 |
意識障害や言語障害を持つ患者は他者との意思疎通を図る上で困難を伴う。そういった患者に対しても医療者は可能な限り患者の意図・感情を汲み取り、尊重することが求められる。しかし、自己表出の乏しい患者への感情評価は観察による主観的判断に基づき行われている現状があり、この行動学的観察評価の不確かさについて指摘がなされている。本研究では、意思疎通能力の低下した患者に対する感情の定量的評価手法の一つとして、表情変化から感情を推定する技術である表情分析の応用可能性を検討しその手法を提案することを目的とする。本研究成果は、自己表出が困難な患者との効果的な意思疎通の実践や治療の効果判定に寄与することが期待される。
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研究成果の概要 |
意識障害や言語障害を持つ患者は他者との意思疎通を図る上で困難を伴う。一方、意思疎通能力が低下した患者においても表情変化は認める場合があり、表情分析技術を用いることで感情の定量的な評価ができ、意思疎通に役立つ可能性がある。本研究は遷延性意識障害患者数名を対象に、感情誘発刺激を提示した際の表情反応やリハビリテーション中の表情反応を表情分析により検出可能かを検証した。検証の結果、表情分析は笑顔強度の評価において有用であり、意思疎通能力の低下した遷延性意識障害患者の表情反応の定量化に対する表情分析技術の応用可能性が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
介入中の表情反応について、表情分析による笑顔強度の評価は主観評価と同様の傾向を示した。また意識障害が重度で表情反応に乏しい患者においても、表情分析から得られる開眼率の指標は主観的評価と同様の傾向を示した。本結果から統制された感情誘発刺激だけでなく、実際の介入中の笑顔反応に対しても表情分析技術は有用である可能性が示唆された。また開眼の有無や刺激特性に応じた表情反応は意識障害の重症度を反映する指標として考えられており、本研究により表情分析を用いて表情から意識障害の重症度を定量的に評価できる可能性が示唆された。
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