研究課題/領域番号 |
20K23146
|
研究種目 |
研究活動スタート支援
|
配分区分 | 基金 |
審査区分 |
0908:社会医学、看護学およびその関連分野
|
研究機関 | 秋田看護福祉大学 (2021) 人間環境大学 (2020) |
研究代表者 |
藤田 碧 秋田看護福祉大学, 看護福祉学部, 講師(移行) (70881358)
|
研究期間 (年度) |
2020-09-11 – 2022-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
|
配分額 *注記 |
1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2021年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
|
キーワード | 愛着形成 / 親子保健 / 公衆衛生看護 / 体罰等によらない子育て / 保健師 / 保護者支援プログラム / CARE / 児童虐待防止 / 体罰等に寄らない子育て / 児童虐待防止法 |
研究開始時の研究の概要 |
児童虐待防止法の改正により、親権者による躾を目的とした子どもへの体罰が禁止となりました。改正法の推進委員会が募集したパブリックコメントには、戸惑いと共に子育ての学びの場を求める意見が見られました。本研究は保護者支援プログラムのうち、予防的・支援的要素のあるCAREプログラムを子育て中の保護者ペアが受講する形式で実施し、親子関係の向上や体罰を用いない子育ての学びに貢献するかを検証し、効果的な展開方法の考察をします。この研究で集まった知見を、親子保健等子育て支援の現場で活用する基礎資料とすることで、体罰を用いない子育てを学ぶ場づくり・社会作りの一助となることを目指します。
|
研究成果の概要 |
児童虐待防止法の改正により、親権者によるしつけを目的とした子供への体罰が禁止となりました。有識者会議は保護者支援プログラムの提供を含めた子育て支援施策の拡充を提案し,体罰を用いない子育ての支援は親子保健行政の新たな役割になりました。本研究では一次・二次予防の場での保護者支援プログラムの実施方法や保護者の学びの過程を明らかにしました。これらの知見を今後の親子保健行政に活用することで体罰を用いない子育てを見守る社会作りに貢献できるものと考えています。また、介入研究の計画・倫理審査委員会の承認を得ており、今後に実践研究をしてさらなる提言を続ける予定です。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
法改正に伴い、体罰を用いない子育ての支援は親子保健行政の新たな役割になりました。この研究では、保護者支援プログラムの内容そのもの以外にも,保護者同志のピアサポートの城西やや保健師等による個別の相談等,複合的・継続的な支援を行うことで保護者の不適切な養育が減ることを見出しました。これは保健師が従来から持つ支援技術と共通しており,保健師等が新たな役割に貢献しうると考えられたことが研究の成果の一つです。また、プログラムの受講による保護者の学びの課程を明らかにしました。この知見を活かした支援設計をすることで,効果的な子育て支援、体罰を用いない子育てを見守る社会づくりにも貢献できる可能性があります。
|