研究課題/領域番号 |
20K23158
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
0908:社会医学、看護学およびその関連分野
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研究機関 | 浜松医科大学 |
研究代表者 |
影山 淳 浜松医科大学, 医学部, 助教 (50884483)
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研究期間 (年度) |
2020-09-11 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 睡眠 / 生体時計 / クロノタイプ / テレワーク / 在宅ワーク / 疲労 / メンタルヘルス / 労働者 |
研究開始時の研究の概要 |
在宅ワークは新型コロナウイルス感染対策として強制的かつ急速に導入されているが、個人差のある生体時計の観点からは、平常時と比較し労働者の健康状態と労務に影響が考えられる。在宅ワークの健康影響について国内では十分に調査されておらず、国内外ともに生体時計特性の影響は検討されていない。本研究は生体時計特性(朝型・夜型)が在宅ワークを行う労働者の睡眠・疲労回復・ストレスに与える影響を検証する。
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研究成果の概要 |
将来的に定着と増加が見込まれる在宅ワークについて、労働者の生体時計特性と在宅ワーク実施時の健康影響の関連を検討した。集団全体では、在宅ワーク実施時は職場出勤時と比較して睡眠時間は長く、精神健康度等の健康指標が良いことを明らかにした。 夜型は朝型および中間型より睡眠等の健康指標の程度が悪いものの、在宅ワーク実施時に睡眠と疲労回復においてクロノタイプによる差異が縮小される可能性が示された。在宅ワークはクロノタイプに関わらず、労働者の睡眠と健康に保護的な働き方である可能性について示唆を得た。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
学術的意義としてロックダウン下に行われた調査が多い中、通常の社会生活下に近い週2~3日の頻度の在宅ワークにおけるクロノタイプによる健康影響の違いを明らかにしたことが挙げられる。 社会的意義としては、生産年齢人口の減少による将来的な在宅ワークの定着と増加を見据え、在宅ワークの健康への効果の側面と保健師による睡眠衛生教育対象の優先性を明らかにしたことである。多様な就労と社会参加の環境を整備する上で労働者の健康が損なわれることがないよう、固有の生体時計特性を配慮した個別化支援方法を検討するための基礎資料の創出に寄与した。
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