研究課題/領域番号 |
20K23164
|
研究種目 |
研究活動スタート支援
|
配分区分 | 基金 |
審査区分 |
0908:社会医学、看護学およびその関連分野
|
研究機関 | 名古屋市立大学 |
研究代表者 |
雑子 侑里 名古屋市立大学, 大学院看護学研究科, 助教 (60886208)
|
研究期間 (年度) |
2020-09-11 – 2025-03-31
|
研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
|
配分額 *注記 |
2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
|
キーワード | 相互作用 / 保健指導 / 生活習慣病 / 継続的支援 / 対話 |
研究開始時の研究の概要 |
医療費の約3割、死亡者数の約6割を占める生活習慣病の対策は急務とされており、保健指導のあり方への関心も高まっている。 保健指導は、相談者と支援者が互いに影響を及ぼしあいながら展開するため、両者の関係性が保健指導の効果を左右すると考えられる。 これまでの研究で、生活習慣病予防に向けた保健指導の初回面接における相談者と支援者の相互作用を検討してきたが、相談者の行動変容を促すには、初回面接以降の継続的な支援も重要である。 本研究では、保健指導の継続的支援のなかで生じる相互作用を明らかにするために、保健指導の参加観察および半構造化面接によりデータを収集し、質的記述的に分析する。
|
研究実績の概要 |
本研究の目的は、労働者を対象とした生活習慣病予防に向けた保健指導の継続的支援における相談者と支援者の相互作用を明らかにし、効果的な支援方法の示唆を得ることである。 これまでの研究で、生活習慣病予防に向けた保健指導の初回面接における相談者と支援者の相互作用を検討してきたが、一般に保健指導は初回面接後も継続して行われることが多い。相談者の行動変容を促すには初回面接以降の継続的な支援も重要であると考える。本研究では、産業保健をフィールドとし、生活習慣病予防に向けた継続的な保健指導における相互作用を、保健指導場面への参加観察と半構造化面接によりデータ収集し、質的記述的に分析する。 本研究では、生活習慣病予防に関する保健指導場面での相談者と支援者との相互作用を捉えるため、相談者と支援者を二人一組として扱った。研究協力への同意が得られた相談者と支援者5組10名に対し、保健指導場面への参加観察および半構造化面接を行い、データを収集した。半構造化面接は、保健指導終了後に相談者・支援者それぞれに行った。 データ収集後は、事例毎に保健指導場面およびインタビュー内容の逐語録を作成し、質的記述的に分析を行った。具体的には、保健指導の中で相互作用に関係があると思われる場面や印象に残った場面に注目し、両者のやりとりとそれに関する気持ちや考えおよび反応を抽出して、カテゴリー化を行った。 2023年度の研究再開後は、個別分析で得られた結果をすべて集め、類似性と相違性の観点から検討し集約した。現在、研究結果をまとめ、学会発表および論文投稿に向けて準備を進めている。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
研究代表者が産前産後休業および育児休業を取得し、研究活動を中断していたため。
|
今後の研究の推進方策 |
2024年度は、研究結果をまとめ、学会発表および論文投稿を行う。
|