研究課題/領域番号 |
20K23165
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
0908:社会医学、看護学およびその関連分野
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研究機関 | 岩手医科大学 |
研究代表者 |
高梨 信之 岩手医科大学, 医学部, 任期付助教 (40773106)
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研究期間 (年度) |
2020-09-11 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 介護予防 / 社会参加 / 地域交流 / オンライン / 健康関連QOL / QOL / オンラインの活用 / 地域保健 / 住民主体の通いの場 |
研究開始時の研究の概要 |
高齢者のソーシャルネットワークと健康の関連について注目されているが、居住地の物理的制限や、災害や感染症に代表される活動制限など、人と交流できない環境に置かれる高齢者も多く、健康やQOLへの悪影響が懸念される。 本研究は、オンラインによるWEB会議システムを利用した「遠隔通いの場」が地域在住高齢者のQOLの向上に関連するかを明らかにする。対象者は、WEB会議アプリ「zoom」を利用して高齢者の自宅をオンラインで遠隔通いの場を作る。活動は、プログラム(会話、運動、ゲーム等)を作成し、月に2回の遠隔通いの場を約3か月間実施する。QOL評価はSF-36を用い対象者が月に1回自記式質問票に記入する。
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研究成果の概要 |
本研究は地域在住高齢者を対象としたオンラインでの地域交流参加者のQOLを評価した。研究目的はオンラインによる遠隔通いの場が、地域在住高齢者のQOLの維持向上に寄与するかを明らかにすることである。地域在住の65歳以上の高齢者6名の高齢者が参加した。各対象者は自宅から毎週1回、8週間(全8回)の通いの場に参加した。QOL評価は健康関連QOLの指標であるSF-36下位8尺度スコア、身体的健康度、精神的健康度、役割/社会的健康を表す3サマリースコアを算出し、初回・最終の平均値の比較を評価した。8週間の参加において、SF-36の下位8尺度中、7尺度、3サマリースコアにおいてQOLスコアが上昇した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
新型コロナウィルス感染症や災害、様々な地域課題により、人との交流制限を生じることにより身体活動や心理状況等への負の健康影響は、特に高齢者で大きいことが懸念される。本研究ではオンラインによるリモートの地域交流(通いの場)を6名の高齢者を対象に8回行った。評価は健康関連QOL(SF-36)の評価指標を用い、身体的健康度、精神的健康度、役割/社会的健康度を初回と最終に調査し、QOLスコアを比較した。結果、初回に比べ最終はQOLスコアの上昇が認められた。オンライン交流を高齢者の介護予防や健康づくりに導入することが健康、QOL維持向上に寄与する可能性が示唆された。
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