研究課題/領域番号 |
20K23167
|
研究種目 |
研究活動スタート支援
|
配分区分 | 基金 |
審査区分 |
0908:社会医学、看護学およびその関連分野
|
研究機関 | 筑波大学 (2023) 学校法人文京学院 文京学院大学 (2020-2022) |
研究代表者 |
手嶋 昭子 筑波大学, 医学医療系, 特任助教 (80827402)
|
研究期間 (年度) |
2020-09-11 – 2025-03-31
|
研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
|
配分額 *注記 |
2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
|
キーワード | 子どもの栄養 / 母子継続ケア / 母子健康手帳 / 発展途上国 / 費用効果分析 / 費用分析 / コストデータ |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、日本国際協力機構(JICA)が実施する、アンゴラ共和国における母子健康手帳の導入プロジェクトをモデルにして、同様の母子健康手帳導入プログラムの費用対効果を明らかにすることを目的とする。本研究では、フィールド調査を通して収集した実際の費用データをもとに費用を推定し、DALYとQALY両方の指標を効果の推定で用いて、既存のシステムに母子健康手帳を導入することに伴う増分費用効果比を明らかにする。母子健康手帳が既存のシステムよりも母子の健康の維持・向上において費用対効果が優れているか否かが明らかになることが期待される。
|
研究実績の概要 |
アンゴラ共和国における母子健康手帳導入による子どもの栄養状態への費用対効果について明かにすることが本研究の目的であった。効果量は、アンゴラ共和国で実施されていた母子健康手帳の効果測定のためのcRCTの結果を利用することを計画していた。費用については、アンゴラにてデータ収集を実施した。しかし、cRCTの結果、母子健康手帳の効果が明らかにならなかったため、二次データを利用したシュミレーションを行いレポートにまとめることにとどまった。 今年度は、代表制のあるアンゴラ共和国の二次データを利用し、子どもの栄養状態と母子継続ケアについて分析し、成果発表へと繋げた。母子継続ケアは様々な研究において多様に定義されているが、産前から出生後の子どもの予防接種までを含めている研究は少ない。よって、本研究では産前から出生後の子どもの予防接種までを母子継続ケアとして分析した。母子健康手帳は母子継続ケアを促進することが期待されており、本研究においても、母子健康手帳の利用により母子保健サービスの継続的な利用が促進され、その中で成長モニタリングや栄養介入を受けて子どもの栄養状態が良好に維持されていくことを想定していた。しかし、母子継続ケアと子どもの栄養についての研究は少なかったため、母子継続ケアと子どもの栄養の関連性について分析した。更に、この研究をベースに、二次データを利用した母子健康手帳と母子継続ケアについての研究を開始している。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
アンゴラ共和国における母子健康手帳導入による子どもの栄養状態への費用対効果について明かにすることが本研究の目的であった。効果量は、アンゴラ共和国で実施されていた母子健康手帳の効果測定のためのcRCTの結果を利用することを計画していた。費用については、アンゴラにてデータ収集を実施した。しかし、cRCTの結果、母子健康手帳の効果が明らかにならなかったため、二次データを利用したシュミレーションを行い2022年度中にレポートにまとめることにとどまった。 2023年度は、二次データを利用し、子どもの栄養状態と母子継続ケアについて分析し、成果発表へと繋げた。更に、この研究をベースに、二次データを利用した母子健康手帳と母子継続ケアについての研究を開始している。
|
今後の研究の推進方策 |
二次データを利用した母子健康手帳と母子継続ケアについての研究を進め、成果発表を行う。11月に国内学会での発表を予定している。2024年度年度内の論文掲載を目指して進めていく。
|