研究課題/領域番号 |
20K23175
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
0908:社会医学、看護学およびその関連分野
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研究機関 | 名古屋女子大学 |
研究代表者 |
宮野 幸子 名古屋女子大学, 健康科学部, 助教 (70881712)
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研究期間 (年度) |
2020-09-11 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2021年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 児童虐待 / 子育て支援 / 内的作業モデル / 乳幼児の母親 / 児童虐待予防 / 子育て支援サービス / 母親の内的作業モデル / 母親の孤独感 / 育児感情 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究の目的は、児童虐待のリスク要因である母親の孤独感や育児の不安感・負担感に影響を及ぼすといわれる母親の内的作業モデルと子育て支援サービスへの意向との関連を明らかにすることである。 研究方法は、乳幼児健康診査を受診する母親にアンケート調査を実施し、母親の内的作業モデルと子育てに対する認識や、子育て支援サービスへの意向との関連を分析する。そのことから、母親の内的作業モデルに対応した子育て支援サービスの必要性を検討し、母親の孤独感や育児の負担感・不安感を低減させるための子育て支援サービスを提言する。
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研究成果の概要 |
孤独感や育児不安感・負担感は、母親の内的作業モデル(以下IWM)が影響することから、孤独感・育児不安感・負担感の高いIWMと子育て支援サービスへの要望との関連を明らかにし、児童虐待予防のための子育て支援サービスへの示唆を得ることを目的に1歳6か月児の母親に質問紙調査を行った。回収率は33.3%、有効回答率は91.0%であった。IWMのアンビバレント型は、孤独感、育児不安感・負担感が高く、子育て支援サービスに相談・一時保育を要望する者が多かった。回避型は、孤独感・育児負担感が高く、子育て支援サービスに親子同士の交流を要望する者が少なく、地域子育て支援拠点事業の利用を希望しない者が多かった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
児童虐待の要因である孤独感や育児不安感・負担感が高い母親のIWMと、子育て支援サービスへの要望との関連が明らかとなった。さらに、現行の子育て支援サービスにおいて、認知されていても利用されていないもの、利用しにくいものなど、サービスのシステムの改善の必要性が示唆されたことは、児童虐待予防のための子育て支援サービスへの示唆を得ることとなり、児童虐待の増加が問題とされる現代において社会的意義があると考える。
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