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行動変容ステージが生活習慣と生活習慣病予防に及ぼす影響の縦断的検討

研究課題

研究課題/領域番号 20K23176
研究種目

研究活動スタート支援

配分区分基金
審査区分 0908:社会医学、看護学およびその関連分野
研究機関愛知医科大学

研究代表者

若山 怜  愛知医科大学, 医学部, 助教 (10878341)

研究期間 (年度) 2020-09-11 – 2025-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
キーワード行動変容ステージ / Transtheoretical Model / 特定健康診査 / 生活習慣病 / 新型コロナウイルス感染症
研究開始時の研究の概要

わが国は急速に高齢化が進み、健康寿命の延伸や生活習慣病の予防等が課題となっている。特定健康診査や特定保健指導で得られたデータを分析することで、個人や集団において解決すべき取り組みを明確にし、また健診・保健指導実施者は健診結果や関連する生活習慣から対象者が行動変容できるよう働きかけることが求められている。そこで、本研究はTranstheoretical Modelに基づいた各行動変容ステージにおける特性やその経年的な変化について記述し、さらにステージごとの予後を大規模データで縦断的に検討することで、行動変容ステージを利用した生活習慣と健診結果の改善を効率的に進める方法を明らかにすることを目指す。

研究実績の概要

本研究は、特定健康診査や特定保健指導における生活習慣病予防を目的Transtheoretical Modelに基づく行動変容ステージと、健診結果や生活習慣との関連を検討し、それらの改善を効率的に進める方法を明らかにすることを目的としている。
令和3年度までに、愛知医科大学医学部衛生学講座と共同研究を実施している愛知健康増進財団における特定健康診査のデータを用いて、特定保健指導対象者だけでなく、特定健診対象者全体におけるモチベーションが改善しない人々の特性や、特に特定保健指導対象者における個人のモチベーションに関わる要因について検討した。令和4年度では、同様のデータを用いて、行動変容ステージと健診結果について、傾向スコア・マッチングを用いた検討を行い、行動変容ステージが関心期以上である場合、無関心期と比較して、4年後の喫煙状況や運動状況などの健康増進行動の改善が認められた。これらの結果については第81回日本公衆衛生学会総会において発表した。
以上より、行動変容ステージの違いにより、その後の健康増進行動が異なることから、行動変容ステージにより、特定保健指導における対象者へのアプローチ方法を検討する必要性があると考えられる。特に2022年10月に公表された健康日本21(第二次)の最終評価報告書では、健康日本21(第三次)に向けた課題として、データを利用してより効果的に住民の行動変容を促すための方策や、環境整備等を通じた健康無関心層を含めた健康づくり施策を更に進めていくための方策が挙げられていることからも重要なテーマであり、今後は健康増進行動だけではなく、ベースライン時に無関心期かどうかでその後の特定健診の検査項目にどのような影響があるのかを検討していく必要性がある。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

新型コロナウイルス感染症が流行した際に子どもが通う保育園の登園基準が厳しくなる中、保育園でも新型コロナウイルス感染症の流行は落ち着く一方で、保育園内では様々な感染症が流行するなど登園できない日があった。そうした中で二人目の妊娠・出産もあり、産後休業明けにすぐに復帰したものの、研究時間を予定よりも確保するのが困難だったため。

今後の研究の推進方策

特定健診対象者において、ベースライン時に行動変容ステージが無関心期の群とそれ以上である群とで、ベースライン時の既往歴や健診結果、また特定健診の問診項目にある生活習慣などを調整し、モチベーションの違いが4年後の体形や喫煙率、また検査項目などの結果に対して、どのような影響があるのかを明らかにし、これらの研究成果を関連する学会誌に英文で投稿する予定である。

報告書

(4件)
  • 2023 実施状況報告書
  • 2022 実施状況報告書
  • 2021 実施状況報告書
  • 2020 実施状況報告書
  • 研究成果

    (8件)

すべて 2023 2022 2021 2020

すべて 学会発表 (8件)

  • [学会発表] 御坊市での面談の場を活用した禁煙インタビュー~禁煙成功者の声をつなぐ保健活動~2023

    • 著者名/発表者名
      服部春香、土山唯 、北野尚美、若山怜 、鈴木孝太
    • 学会等名
      第82回日本公衆衛生学会総会
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
  • [学会発表] 経年的な体重変動の大きさとその要因についての基礎的検討:愛知健康増進研究2023

    • 著者名/発表者名
      若山怜
    • 学会等名
      第33回日本疫学会学術総会
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
  • [学会発表] 体重変動の大きい集団の経年的な体重変動とその要因に関する検討:愛知健康増進研究2023

    • 著者名/発表者名
      若山怜
    • 学会等名
      第93回日本衛生学会学術総会
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
  • [学会発表] 行動変容ステージと健診結果の傾向スコアを用いた検討:愛知健康増進研究2022

    • 著者名/発表者名
      若山怜
    • 学会等名
      第81回日本公衆衛生学会総会
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
  • [学会発表] 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)流行前のインフルエンザワクチン接種に関する要因の検討2022

    • 著者名/発表者名
      若山怜
    • 学会等名
      日本疫学会学術総会
    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書
  • [学会発表] 特定保健指導対象者における行動変容ステージに関わる要因の検討:愛知健康増進研究2021

    • 著者名/発表者名
      若山怜
    • 学会等名
      日本公衆衛生学会総会
    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書
  • [学会発表] 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に対する予防行動の変容に関する要因の検討2021

    • 著者名/発表者名
      若山怜
    • 学会等名
      日本疫学会学術総会
    • 関連する報告書
      2020 実施状況報告書
  • [学会発表] 一般市民における新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の情報収集に関する基礎的検討2020

    • 著者名/発表者名
      若山怜
    • 学会等名
      日本公衆衛生学会総会
    • 関連する報告書
      2020 実施状況報告書

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公開日: 2020-09-29   更新日: 2024-12-25  

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