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血液中遺伝子変異情報に基づく相同組み換え欠損の新規モデル開発

研究課題

研究課題/領域番号 20K23183
研究種目

研究活動スタート支援

配分区分基金
審査区分 0908:社会医学、看護学およびその関連分野
研究機関国立研究開発法人国立がん研究センター

研究代表者

渡辺 智子  国立研究開発法人国立がん研究センター, 中央病院, 遺伝カウンセラー (10773187)

研究期間 (年度) 2020-09-11 – 2022-03-31
研究課題ステータス 完了 (2021年度)
配分額 *注記
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
キーワード相同組換え欠損 / 乳がん / 遺伝医療
研究開始時の研究の概要

乳がんのPARP阻害剤の適応は胚細胞系列のBRCA1/2遺伝子変異症例に限定されている。そこで体細胞レベルの相同組換え欠損(HRD)に着目するが、HRDスコア測定には腫瘍組織の網羅的遺伝子解析が必要であり、臨床現場に導入可能なより簡便な測定方法が求められる。申請者らはHRDをわずか4つの遺伝子変異・病理学的特徴の組み合わせで推定できることを示してきた。シンプルな予測モデルのため、遺伝子変異情報は全て血液中のゲノムDNAもしくはセルフリーDNAにて測定可能と考える。本研究は、血液中の遺伝子変異情報と病理診断に基づく、採血による新規HRD予測モデルの開発を目標とする。

研究成果の概要

本研究では、乳がん症例において相同組換え欠損(HRD)をより簡便に予測するため、HRD推定に用いる遺伝子変異・病理学的特徴の4因子のうち、既取得の腫瘍組織の体細胞TP53遺伝子変異情報をCell-free DNA(cfDNA)解析で取得することを試みた。結果として、腫瘍組織とcfDNAの遺伝子解析のTP53変異検出の一致率は、cfDNA解析の検出限界以下の2症例も含めて60%(3/5例)にとどまった。本研究の結果からは乳がんのHRD予測にcfDNA解析を用いることは現時点では難しく、cfDNA解析のTP53変異検出率に影響する因子について再検討し、今後の方策を検討し直す必要があると考えた。

研究成果の学術的意義や社会的意義

乳がんの体細胞TP53遺伝子変異を血液中Cell-free DNA(cfDNA)で測定できれば、体細胞レベルの相同組換え欠損予測に用いる遺伝子変異情報は全て血液中のゲノムDNAもしくはcfDNAにて測定可能と考える。本研究では乳がんの腫瘍組織解析とcfDNA解析のTP53変異の一致率は60%にとどまったが、乳がん症例において血漿中の腫瘍由来遺伝子変異を検出する際の1つの参考情報となると考えられる。

報告書

(3件)
  • 2021 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2020 実施状況報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて 2020

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 若年性乳がんにおける相同組換え欠損の推定モデルの構築2020

    • 著者名/発表者名
      渡辺智子、本多隆行、吉田正行、谷岡真樹、白石航也、新井恵吏、牛尼美年子、田村研治、吉田輝彦、金井弥栄、河野隆志
    • 学会等名
      第79回日本癌学会学術総会
    • 関連する報告書
      2020 実施状況報告書

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公開日: 2020-09-29   更新日: 2023-01-30  

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