研究課題/領域番号 |
20K23192
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
0908:社会医学、看護学およびその関連分野
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研究機関 | 名古屋大学 (2022) 京都大学 (2020-2021) |
研究代表者 |
木村 武司 名古屋大学, 医学部附属病院, 病院助教 (20459548)
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研究期間 (年度) |
2020-09-11 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | プロフェッショナリズム / アンプロフェッショナルな行動 / デジタルプロフェッショナリズム / ソーシャルメディア / デジタル・プロフェッショナリズム / Work-based assessment / 医学教育 / 臨床研修 |
研究開始時の研究の概要 |
医学教育分野では医師として相応しくない行動(アンプロフェッショナルな行動: UB)をとった臨床研修医への対応に関して、確立された評価基準と指導がないため、指導医にとって評価が困難な作業になっている。本研究では臨床研修医におけるUBについての評価基準(ルーブリック)を作成することを目的とする。計画では、①実例に基づきUBの評価基準に関する第1稿を作る、②修正Delphi法を用い、必要に応じて文言を修正する作業を繰り返しながら、UBに精通した専門家集団に評価基準としての合意形成を得る、③現場評価に運用し、信頼性・妥当性などを検証する。
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研究成果の概要 |
本研究では2021年の欧州医学教育学会で話題となったデジタル・プロフェッショナリズムの逸脱について特に焦点を当てて研究を進めた。まだ明確な定義が定まっておらず、事例報告も散発的か文脈や状況がそぎ落とされた形での報告が多い現状を踏まえ、まずデジタル・プロフェッショナリズムの逸脱と思われる行動の詳細な実例を収集するためのインタビュー調査を実施した。医学教育者11名へのインタビューし、25事例を集めた。リサーチクエッションに合わせて、テーマ分析にて解析中で、投稿に向けてまとめている。また、先行研究について調べた過程を日本語の総説としてまとめ、掲載された。(医学教育 2022, 53(2))
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
新型コロナウイルス・パンデミックの影響からデジタルテクノロジーを利用した診療や教育の機会、あるいはその逸脱に関する報告が増えてきており、デジタル・プロフェッショナリズムについての評価にもこれまで以上に喫緊の課題としてとらえる必要が出てきた。 本研究はその時代背景とテクノロジーの進歩によって生じた現代的な医学教育における課題を議論するにあたっての根拠の一つとすることができる。また、そのような議論の先には、デジタル・プロフェッショナリズムの教育を各大学医学部のカリキュラムや各研修病院のプログラムに反映させる可能性を資する。
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