研究課題/領域番号 |
20K23198
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
0908:社会医学、看護学およびその関連分野
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研究機関 | 青森県立保健大学 |
研究代表者 |
板垣 篤典 青森県立保健大学, 健康科学部, 助教 (90871377)
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研究期間 (年度) |
2020-09-11 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | GLIM基準 / サルコペニア / エコー輝度 / 骨格筋内脂肪 / 栄養 / 超音波 / 低栄養 / 骨格筋 / 地域在住高齢者 |
研究開始時の研究の概要 |
近年、世界各国の臨床栄養関連学会が共同参画することで初めての世界規模での低栄養診断基準であるGLIM基準が発表されたが、この基準の臨床的有用性の検証はまだ不十分である。とりわけ、高齢者の生活の質や生命予後に大きな影響力を持つサルコペニアを含む骨格筋機能特性に対する影響力を認識するためのエビデンスは稀有である。 本研究は、地域在住高齢者を対象としてこの次世代の低栄養評価法であるGLIM基準と骨格筋機能特性の関連性の検証を目指すものである。研究結果は高齢者に対する運動や栄養介入の手続きを正当づけるための重要なエビデンスとなり、最終的に高齢者の健康寿命の延伸に寄与するものになる可能性がある。
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研究実績の概要 |
低栄養の概念や診断基準については明確な定義がなされてこず、そのため低栄養の臨床アウトカムに対する影響力を認識するためのエビデンスは限定的であっ た。近年、世界各国の臨床栄養関連学会が共同参画することで初めての世界規模での低栄養診断基準であるGLIM基準が発表されたが、この基準の臨床的有用性の 検証はまだ不十分であり、とりわけ高齢者の生活の質や生命予後に大きな影響力を持つサルコペニアを含む骨格筋機能特性に対する影響力を認識するためのエビ デンスの創出は喫緊の課題と考えられた。そこで、本研究は「次世代の低栄養評価法であるGLIM基準は地域在住高齢者の骨格筋機能特性と関連性があるのか」を 学術的な問いとして設定し、これを明らかにすることを目的として開始した。 本年度はデータの蓄積と解析および成果発表を進めている。データ取得のため、地域在住高齢者に対し超音波診断装置を使用した大腿筋の測定、生体電気イン ピーダンス法による体組成測定、筋力測定、その他身体パフォーマンス測定を実施した。特に超音波画像では、大腿直筋と中間広筋を対象として筋量を反映する と考えられる筋厚、骨格筋内脂肪を含む筋質を表すと考えられるエコー輝度に着目しこれらが低栄養の診断基準であるGLIM基準と関連性があるのではないかという仮説を立て研究を進めている。尚、本研究の幾つかのサブ解析の成果は国際学会に於いて学会賞、国内学会に於いてセレクション演題へ選出されており、既に国際誌へ投稿済みである。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
予定されていた調査を大きな変更無く実施できており、解析データの一部に関しては既に国際誌へ投稿済みであるため。
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今後の研究の推進方策 |
研究計画に従い解析を進め、学術集会での報告や国際誌への論文投稿を行う予定である。
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