研究課題/領域番号 |
20K23204
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
0908:社会医学、看護学およびその関連分野
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研究機関 | 国際医療福祉大学 |
研究代表者 |
広瀬 環 国際医療福祉大学, 保健医療学部, 助手 (50883005)
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研究期間 (年度) |
2020-09-11 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 新型コロナウイルス感染症 / COVID-19 / 地域在住高齢者 / フレイル / 社会活動制限 / 要支援・要介護高齢者 / 通所リハビリテーション / 新型コロナウイルス |
研究開始時の研究の概要 |
2020年、新型コロナウイルス(COVID-19)により、社会的繋がりが減少または分断され、大きな影響を及ぼしている。特に高齢者は、社会活動が制限され、活動量の低下、心理面への影響も考えられる。高齢者において、フレイルは「加齢に伴う予備能力低下のため、ストレスに対する回復力が低下した状態」とされており、①身体的、②心理・認知、③社会的フレイルに分けられる。特に、環境要因はフレイルの進行に大きな影響を及ぼす。本研究は、COVID-19による社会活動の制限が地域在住高齢者に与える影響に関して①身体的、②心理・認知、③社会的フレイルを包括的に明らかにすると同時にその解決法を探索する。
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研究成果の概要 |
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)による社会活動制限が高齢者に与えるフレイル (虚弱)への影響を明らかにした.通所リハビリテーション利用の要支援・要介護高齢者で,緊急事態宣言中にサービス利用を中止する人は女性や歩行速度が速い人に多く,活動量が少ない,疲労感が強いなどのフレイルの兆候を示した.さらに地域在住高齢者の高齢者に対するコロナ禍のフレイル調査では,フレイル予防には地域活動,ロバスト(健康)への回復には趣味が重要であることが明らかとなった.研究活動スタート支援からの更なる長期的な追跡を基盤研究(C)にて行い,COVID-19収束までのフレイルにおけるフォローアップを実現する.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
2020年より感染が拡大している新型コロナウイルス感染症(COVID-19)は,今もなお収束に至っておらず,長期的な生活の自粛は心身機能へ大きな影響を及ぼしている.特に高齢者において自粛生活長期化による生活不活発を基盤とするフレイル化およびフレイルの悪化とされる「コロナフレイル」が問題視されている.本研究の成果において,コロナフレイルにおける鍵因子を解明したことは,感染収束の目途がたたず,高齢者の心身機能に更なる影響を及ぼすことが予測される現状においての高齢者へのアプローチの一助となると考える.
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