研究課題/領域番号 |
20K23211
|
研究種目 |
研究活動スタート支援
|
配分区分 | 基金 |
審査区分 |
0908:社会医学、看護学およびその関連分野
|
研究機関 | 武庫川女子大学 |
研究代表者 |
工藤 大祐 武庫川女子大学, 看護学部, 助教 (10880271)
|
研究期間 (年度) |
2020-09-11 – 2023-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
|
配分額 *注記 |
1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2021年度: 130千円 (直接経費: 100千円、間接経費: 30千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
|
キーワード | 高齢者 / 点眼姿勢 / 点眼動作 / 点眼法 / 動作解析 |
研究開始時の研究の概要 |
若年者から高齢者まで幅広く使用されている点眼は局所的に高濃度で投薬できる眼科領域の主要な治療法である。眼科疾患は加齢性疾患が多くを占めており、高齢患者は自立して的確に点眼手技を習得する必要がある。高齢患者の中には点眼薬が眼内に確実に滴下されない、点眼容器先端が結膜や睫毛に接触しているなど誤った点眼手技によって治療効果が期待できない人がいると考えられるが、なぜ点眼を正確に行うことができないのかは明らかにされていない。そこで本研究は、点眼姿勢、点眼動作、点眼法を高齢者及び看護師の視点から点眼の成否要因を明らかにし、点眼薬を高齢者自身で投薬するための評価視点への示唆を得ることを目的とした。
|
研究成果の概要 |
看護師は点眼指導で患者を支援しているが、高齢者が点眼を的確に行うことができないことが見受けられた。本研究では、点眼の成否を点眼姿勢、点眼動作、点眼法の3つの視点から分析し成否要因を明らかにしていくことを目的に研究を行った。 「第1研究」では、点眼指導を行う際の患者の姿勢や点眼法、評価視点について調査する目的で眼科看護に携わっている看護師を対象に調査票による質問紙調査を実施した。438施設に調査票を郵送し159名の看護師から回答が得られた。「第2研究」では、70歳代の健康な高齢女性9名を対象に、椅子の背もたれの有無の違いでの点眼姿勢や点眼動作の分析を行った。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
高齢者が的確に点眼をおこなうための支援を検討するため、全国の眼科診療科のある病院に勤務する看護師を対象に点眼指導、点眼指導での困難に関して質問紙調査を行った。結果、点眼姿勢は、「ベッドに端座位」や「背もたれの椅子を使用した座位」、「仰臥位」で行っていること、点眼指導時に看護師が困難と感じていることには、退院後の在宅での点眼管理に関して困難感を抱いており、高齢者の状態に即した指導を行う必要性を明らかにした。また、70歳代の高齢女性9名を対象に実際に点眼を行ってもらい、椅子の背もたれの有無の違いでの点眼姿勢や点眼動作の分析を行った。
|