研究課題/領域番号 |
20K23213
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
0908:社会医学、看護学およびその関連分野
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研究機関 | 福岡歯科大学 |
研究代表者 |
内藤 麻利江 (橋本麻利江) 福岡歯科大学, 口腔歯学部, 講師 (30803960)
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研究期間 (年度) |
2020-09-11 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 微小循環 / 微小循環機能 |
研究開始時の研究の概要 |
オーラルフレイルとして口腔の運動機能および知覚機能の低下に焦点をあてる。標的組織は口唇および舌とし、機能の維持の指標として微小循環動態に着目する。口唇および舌の運動機能および舌では、さらに味覚機能との関係性を解析する。機能評価には、レーザー反射光による無侵襲の微小循環機能測定およびマイクロスコープによる舌表面の毛細血管画像解析、味覚刺激を行い、オーラルフレイルを早期に予測する方法の開発につなげる。
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研究実績の概要 |
口唇および舌の運動および知覚機能と微小循環動態を評価し、オーラルフレイルと微小循環との関係を立体的に解析することにより、オーラルフレイルを早期に 発見できる方法を見出すことを目的とする。無自覚の口腔機能低下を早い段階で検知する方法を見出し、将来、オーラルフレイルをフレイルの前段階として捉 え、オーラルフレイルの早期からの予防を目指す。口腔機能低下の初期状況との関係を微小循環動態の面から立体的に評価することが、本研究の学術的独自性で ある。人生100年時代の到来とともに、表面上は健康であるが生活機能が低下しつつある不顕性の長寿者が増加し、より質の高いフレイル予防への社会ニーズが 高まることが予測される。本研究では、口腔の運動機能を掌る主要な組織は筋肉であること、そして、その細胞活動を主に支えるのは微小循環機能であることに 着目した。口唇および舌の微小循環形態は、表層からの深さにより異なることから、微小循環動態を立体的に評価し、口腔機能低下を反映する表層からの深度を 見出すことが重要である。本研究で対象とする口唇および舌の口腔機能の評価指標として、運動機能やパルスレーザードップラーオキシメーターを用いて測定す る。さらに歯周組織との関連、喫煙の既往などを調べる。予備実験として、パルスレーザードップラーオキシメーターを用いて口腔内を3箇所測定し、キャリブ レーションを行なった。新型コロナウイルスの影響で、研究協力者の口腔内に触知できず、研究が遅れている。産休・育休から復帰し、職場復帰後は速やかに研究を遂行できるように環境を整えているが研究協力者の確保が遅れたため、早急に対策し、解析を進める予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
福岡学園倫理審査委員会の承認と研究機関の長の許可を得て、まず、臨床実習生を対象にデータを収集する準備を進めていたが、新型コロナウイルス感染症緊急事態宣言の発出により臨床実習が度々中止となり、データ収集が思い通りに進まなかった。また、産休・育休を取得したため、さらに研究が遅れている。現在、遅れた分の研究を進めるように努める。
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今後の研究の推進方策 |
口唇および舌の運動および知覚機能と微小循環動態を評価し、オーラルフレイルと微小循環との関係を立体的に解析する。 舌表層についてはオプティカルファ イバを用いたマイクロスコープによる舌表層の微小血管形態について画像解析ソフトを用いて評価する。さらに、交絡因子として調整する変数として、対象者 の基本属性に加えて、歯および歯周組織の状況を記録する。新型コロナウイルス感染症緊急事態宣言の発出により臨床実習が度々中止となり、データ収集が予定 通りに進まなかったため、それに伴い消耗品の購入も遅れた。研究目的を達成するためには、人から得られるデータが不可欠であることから研究期間を延長した。産休・育休からの職場復帰し、遅れた分の研究を進めるように努め、データ収集に取り組む。
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