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授乳期女性の骨密度減少量を予測するアルゴリズムの構築

研究課題

研究課題/領域番号 20K23218
研究種目

研究活動スタート支援

配分区分基金
審査区分 0908:社会医学、看護学およびその関連分野
研究機関東北大学

研究代表者

川尻 舞衣子  東北大学, 医学系研究科, 助教 (70815852)

研究期間 (年度) 2020-09-11 – 2025-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
キーワード骨粗鬆症 / 骨密度 / 妊娠 / 授乳 / 母乳育児 / AI / QUS / 生活習慣 / 栄養 / 超音波 / 身体活動
研究開始時の研究の概要

授乳期はエストロゲン欠乏と母乳からのCa喪失により、骨密度は著しく減少する。現代女性は不活動と栄養不足の生活習慣であり、非妊時より骨の健康状態が低く、授乳という負荷により大幅な骨密度減少と回復遅延、将来的な骨粗鬆症の早期発症を招くと推測される。本研究は、授乳期の骨密度減少量と回復時間の関連要因(年齢・授乳量・栄養・身体活動量)を特定し、産後1か月時点で骨密度低下リスクを予測するアルゴリズムを構築する。
本研究により、産後早期に骨粗鬆症予備群を特定し、骨密度を維持する栄養・身体活動量の保健指導が可能となる。将来的には出産に付随する医療介入機会を活かした骨粗鬆症一次予防システム構築へ展開する。

研究実績の概要

本研究は、妊娠期から授乳期にかけての女性の骨密度の変化を縦断的に調査し、その関連要因を特定することを目的としていた。計画段階では、参加者が直接来院して骨密度測定を行う予定であったが、新型コロナウイルス感染症の流行により、参加者との直接接触が困難な状況であった。そのため、近年開発された胸部X線写真を使用した骨密度推定のAI医療機器に着目し、調査方法を変更した。これにより、感染リスクを避け、非侵襲的かつ迅速にデータ収集を行うことができた。
具体的には、調査対象病院で過去10年間に撮影された胸部X線写真を収集し、AI技術を用いて骨密度の推定を行った。さらに、同病院の周産期データベースから得られた妊娠・出産・産褥に関する詳細情報と組み合わせることで、妊娠期の骨粗鬆症有病率およびその関連要因の分析を行った。
分析の結果、妊娠前のBody Mass Index、ステロイド使用歴、自己免疫性疾患および心疾患の既往が骨密度に影響を与えており、これらの要因は既知のリスク要因と一致していた。また、妊娠中の体重増加が少ない女性で骨粗鬆症の有病率が高いことが確認された。これらの結果は、若年期の骨健康管理の重要性を強調しており、リスク要因を有する妊婦への積極的な栄養摂取や身体活動の推奨といった健康支援介入の必要性を示していた。現在は、複数回の妊娠のデータを解析し、母乳育児や妊娠間隔と骨密度の関連を検討している。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

新型コロナウイルス感染症による影響、産前産後休業と育児休業による研究中断のため。

今後の研究の推進方策

複数回の妊娠のデータを解析し、母乳育児や妊娠間隔と骨密度の関連を検討する。2024年度に学会発表と論文投稿を予定している。

報告書

(4件)
  • 2023 実施状況報告書
  • 2022 実施状況報告書
  • 2021 実施状況報告書
  • 2020 実施状況報告書

URL: 

公開日: 2020-09-29   更新日: 2024-12-25  

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