研究課題/領域番号 |
20K23232
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
0908:社会医学、看護学およびその関連分野
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研究機関 | 静岡県立大学 |
研究代表者 |
栗田 真由美 静岡県立大学, 看護学部, 助教 (50885225)
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研究期間 (年度) |
2020-09-11 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2021年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 高齢者虐待防止支援 / 熟練保健師 / 在宅 / 臨床判断モデル / 養護者支援 / 在宅生活継続と分離判断 / 高齢者虐待 / 高齢者福祉分野の保健師 / 高齢者虐待支援 / 専門職連携 |
研究開始時の研究の概要 |
我が国において、虐待を受けている高齢者は年々増加の推移を辿る中、高齢者と高齢者の世話をしている家族、親族、同居人等に対する支援と分離判断における支援者間の意思決定は困難を伴う。 そこで、高齢者の安全確保と養護者の暮らしを守り支える最良の意思決定を目指し、専門職連携において意思決定水準を高める高齢者虐待支援の指標を開発することを目的とする。これを達成するため、①高齢者福祉相談支援の業務経験5年以上を有する熟練保健師へのインタビューを実施し、②明らかになった意思決定の判断プロセスの分析を基に指標開発を行う。③開発された指標について、フォーカスグループインタビューにより検証し、実践的活用を目指す。
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研究成果の概要 |
養護者を含めた在宅の高齢者虐待防止支援に関する研究から知見の得られていない支援を明らかにすることを目的にスコーピングレビューの方法を用いて国内外の研究動向を整理した。我が国は介護支援専門員等の相談支援者、海外は家族介護者を対象とした研究が多く、研究対象者の違いが研究内容に影響を与えていた。 熟練保健師の経験による分離と在宅生活継続の判断支援について、熟練保健師にインタビュー調査を行い、分析後、タナーの臨床判断モデルを用いて、構成要素を【気づき】【解釈】【対応】【省察】【背景】に整理し構造化した。熟練保健師の実践知を判断プロセスとして示した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
高齢者虐待防止支援における分離か在宅生活継続かの判断にかかわる熟練保健師の実践知を可視化したモデルの開発により、高齢者虐待防止支援にかかわる支援者の対象理解に活かされ、円滑な多職種連携のもと、高齢者及び養護者が主体的に人生や生活を全うできる支援の実現に寄与することである。
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