研究課題/領域番号 |
20K23234
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
0908:社会医学、看護学およびその関連分野
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研究機関 | 日本赤十字秋田看護大学 |
研究代表者 |
北林 真美 日本赤十字秋田看護大学, 看護学部看護学科, 講師 (10756472)
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研究期間 (年度) |
2020-09-11 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 虚血性心疾患 / 就労者 / レジリエンス / QOL / 壮年期 / 両立支援 / 就労継続 / 治療と仕事 / 就労 / 治療と仕事の両立 |
研究開始時の研究の概要 |
厚生労働省は、治療と仕事の両立支援を推進している。しかし、虚血性心疾患を患った壮年期男性は、治療と仕事の両立に対する困難を抱えながらも、経済的理由や社会的立場の保持を目的に就労を継続している。そのため、壮年期男性は、QOLが低い状態で治療と仕事の両立をしている可能性がある。この状況が続くことは、再発・合併症のリスク増大、離職を招く要因と成り得る。本研究は、虚血性心疾患を患った壮年期就労男性における治療と仕事の両立に影響する要因とQOLの関連を明らかにし、虚血性心疾患を患った壮年期就労男性が、治療と仕事を両立するための支援や就業上の措置を提案する基礎的知見を得ることを目的とする。
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研究成果の概要 |
レジリエンスは、レジリエンスが高い群、将来への楽観的見通しに関するレジリエンスが低い群、レジリエンスが低い群に分類された。相関関係は、レジリエンス合計とQOLの統合的指標である人生満足度と自尊感情は有意な正の相関があり、心理的安寧状態のSTAI状態不安と特性不安、SRQ-Dは有意な負の相関があった。要素的指標である性的な自己観 と夫婦の関係性、性役割男性性、女性性、両性具性は有意な正の相関があった。レジリエンスが高い者は、人生満足度と自尊感情が高く、夫婦の関係性と性的な自己観が安定し、男性性、女性性、両性具性が示す全ての役割認識が高く、状態不安、特性不安、SRQ-Dが低いことを示した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
レジリエンスは3群に分類でき、レジリエンスが高い者は、人生に満足を感じ自分が価値のある人間だと評価していた。また、うつ傾向や不安がないことが明らかになった。加えて、虚血性心疾患治療を継続する壮年期就労男性が治療の継続と就労を両立するためには、ソーシャルサポートと心臓リハビリテーションの必要性が示された。看護師は、レジリエンスの特性を捉えた個別的な介入によって、対象者がソーシャルサポートを受けやすく、かつ心臓リハビリテーションが継続しやすい方法を提案する。また、仕事と疾患管理が両立できるように援助することがQOLの促進につながる可能性が示唆された。
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