研究課題/領域番号 |
20K23242
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
0908:社会医学、看護学およびその関連分野
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研究機関 | 大阪医科薬科大学 |
研究代表者 |
津田 晃司 大阪医科薬科大学, 医学部, 助教 (20883507)
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研究期間 (年度) |
2020-09-11 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
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キーワード | 地域コホート研究 / サルコペニア / 骨格筋量 / 指極 / 身長 / BMI |
研究開始時の研究の概要 |
サルコペニアは要介護化や死亡のリスク要因であり、その診断は骨格筋量、筋力、身体機能による。本研究では日本の地域在住女性のコホート研究であるJPOS研究のデータを用いる。四肢骨格筋量を身長、指極、BMIそれぞれで補正した値に基づくサルコペニア有病率を提示し、その該当例の身体特性を比較する。これにより骨格筋量指標の使用時に注意の必要な集団を提示することで、より適正なサルコペニアの診断に寄与することが期待される。
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研究実績の概要 |
サルコペニアは要介護化や死亡のリスク要因であり、その診断は骨格筋量、筋力、身体機能による。骨格筋量の評価には四肢骨格筋量 (ALM)/身長2乗がALMの補正値として提唱されて以来最も頻用されている。しかしALM/身長2乗では加齢や椎体骨折に伴う身長短縮例や高BMI例で骨格筋量が過大評価になり得る。そこで、20-30歳代の身長に相当する指極を用いたALM/指極2乗は、身長短縮例の骨格筋量評価に適切と目される。またALM/BMIは高BMI例の骨格筋量低下の検出に適していると目される。本研究の目的は①日本の地域高齢者にて骨格筋量の指標としてALM/身長2乗、ALM/指極2乗、ALM/BMIの3種を用いてサルコペニアを判定した際のサルコペニア有病率を提示すること、②前記の各骨格筋量指標に基づくサルコペニア該当例の身体特性を提示することである。これにより骨格筋量指標の使用時に注意の必要な集団を提示することで、より適正なサルコペニアの診断に寄与することが期待される。本研究は日本の地域在住女性のコホート研究であるJPOS研究を本体研究とするものである。JPOS研究にて地域住民を対象とした調査を令和2-3年度に実施する予定であった。しかしCOVID-19感染拡大のため延期となり、令和4年度に2地域、令和5年度に2地域で調査を行った。令和6年9月に25年次調査で最後の地域となる北海道河西郡芽室町で調査を実施予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
地域住民を対象とした調査を令和2-3年度に実施予定だったが、COVID-19感染拡大のため開始を令和4年度に延期した。令和4年度に2地域、令和5年度に2地域で調査を行った。
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今後の研究の推進方策 |
令和6年9月に北海道河西郡芽室町で調査を行い、椎体X線画像から椎体変形を判定する。ただし当研究課題の計画当初は指極を測定予定であったが、令和4年度以降実施している調査において、COVID-19の流行に鑑みて対象者の滞在時間を短縮するため、指極の測定は実施されなかった。そのため、指極は加齢変化が生じづらいという知見に基づき、平成8年度調査時の指極測定値の使用を検討し、次の解析を行う。①骨格筋量の指標として四肢骨格筋量を身長、指極、BMIそれぞれで補正した値を用いてサルコペニアを判定した際のサルコペニア有病率を算出する。②上記の各骨格筋量指標に基づくサルコペニア該当例における身体特性を比較する。
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