研究課題/領域番号 |
20K23250
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
0909:スポーツ科学、体育、健康科学およびその関連分野
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
薛 載勳 筑波大学, テーラーメイドQOLプログラム開発研究センター, 研究員 (90882944)
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研究期間 (年度) |
2020-09-11 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
中途終了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 睡眠の質 / デルタパワー / 運動 / 高齢者 / 認知機能 |
研究開始時の研究の概要 |
運動は睡眠に至るまでの時間の短縮や深い睡眠を増やすことで睡眠障害の改善を図ることができる。また、深い睡眠の時に多く出現するδパワーは、認知機能と強く関連することが知られているため、運動は睡眠障害の改善(δパワーの増強)を介して翌朝の認知機能に好影響を与える可能性がある。しかし、実験環境等の問題で高齢者を対象にした研究は極めて少ない。本研究では、高齢者を対象に睡眠と認知機能を客観的検査により評価することで、睡眠障害の改善を介して認知機能へ好ましい効果を及ぼすための適切な運動強度を明らかにする。
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研究実績の概要 |
就寝3時間前に低強度運動、就寝4時間前に中高強度運動を地域在住女性高齢者13名に実施し、それぞれ平均0.37℃、0.56℃の深部体温の上昇が確認できた。翌日の主観的な睡眠の質を問う質問紙の結果、中高強度運動は座位活動に比べて有意に夢見の得点が良好であり、疲労回復においては中高強度運動が座位活動と低強度運動に比べて有意に良好な値を示した。一方で、客観的な睡眠の構造においては、低強度運動が、座位活動と中高強度運動に比べてレム睡眠潜時が有意に早く、総睡眠時間が有意に長い結果を示した。睡眠効率においても、低強度活動が高い値を示したが、有意な群間差は認められなかった。睡眠中のデルタパワーは有意な違いはみられなかった。主観および客観的な睡眠のパラメーターでは、運動の強度に相違する結果が得られた。 fNIRSを用いた前頭前野の活性化を検討した結果では、有意な交互作用は認められていないものの、低強度運動のみが試行前に比べて試行後に良好に活性化した値を示した。しかし、翌日の前頭前野の活性化は変化はみられなかった。一方で、前頭前野の活性化と睡眠中のデルタパワーの中では、有意な相関関係を示し(r = 0.473, P = 0.008)、今後は、前頭前野を活性化する運動(例:マルチタスク運動)を工夫することで睡眠中のデルタパワーを向上させることができる可能性が示唆された。
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